10/20 Tue. [ クラちゃんの起床時刻 4:15 AM ]
◇ 電話の向こうは・・・顔の見えないコミュニケーションの難しさを実感します。
長野市長選挙が告示し、3日が経過しました。
各陣営とも、それぞれの支持拡大を期して、しのぎを削っています。
選挙については、公職選挙法に則り、さまざまな制約の下で合法的に活動が行われます。
しかし、現在の法整備が、情報化の進化に〝ついていけていない〟現状もまた事実です。
HPやブログでの啓発活動や、メールでの支持拡大については、これだけ普及が進んでいるのに固く禁止されており、時代遅れの感しきりです。
そんな中、僅かながら合法として認められている活動が「電話作戦」です。
これは、広範に亘り文書頒布やポスター掲示による〝カネのかかる選挙〟を是正しようという、かつての公選法改正に伴い、選挙活動の受け皿として残されたものですが、述べたように、現下の情報通信手段の進化に基づけば、ネット選挙の合法化こそが急務といえるでしょう。
しかし、今まさに行われている選挙についてどうのこうの言っても始まりませんので(^^)現状で認められている「電話作戦」をいかに有効に駆使するか、がことの成否を分けることにもなろうと思います。
ただ、この「電話」には一長一短あるのは、皆さんもゴ案内のとおりです。
とにかく、かける内容は「投票依頼」という一方的な「かける方の都合」ですし、それも電話帳などから無作為にかける場合、見ず知らずの方にイキナリ「00候補をお願いします!」というのですから、場面によっては〝逆効果〟にもなりかねません。
例えば朝、家族を送り出し、自分の出勤に備えてオ化粧やら身支度に慌ただしい時にかけてしまったり、例えば昼、早朝からの農作業がひと段落、昼食も摂ってのオ昼寝どき、つかの間心地よい眠りに入ろうとした時にかけてしまったり、また例えば夜、オ気に入りの時代劇が佳境に入り、悪者をこらしめるチャンバラシーンのさ中にかけてしまったとすれば・・・。
これは迷惑以外の何者でもなく、電話したばっかりに票を減らすことにもなりかねません。
また、電話というのは、相手の表情が見えないだけに、この点も充分気を配らなければならないでしょう。
声の調子で相手の表情が推し量られるところですが「ガンバって!」と明るく応じてもらえるのは最良の反応ですが、支持する相手が違ったり、また前述のようにかけたタイミングが悪くて苦情を言われたり・・・イヤ、まだハッキリと怒られれば、それはそれで判りやすいのですが、寡黙(かもく)にされる方には、お願いしてイイものか、謝った方がイイのか苦慮してしまいます。
いずにしても(述べたように)こちらの一方的な都合で電話するワケですから、かけた側には、何を言われても反駁(はんばく)などする権利はみじんもありませんので、とにかく「お願いします。」の一点で、相手のことば尻を聞きながらに表情の推測に努め、とにかく失礼のないようにしなければ、と強く思うところです。
この日は、人手不足により、私も小一時間、お手伝いさせていただきました。
幸い反応も良く、叱られたりすることはありませんでした。
中には「応援してます。ガンバってください!」と言ってくださる方もおり、感動癖のクラちゃんは、その一言を聞いた瞬間胸が詰まり、ねぎらいの言葉に改めて御礼申し上げたところです。
いずれにしても、選挙運動というのは、遊説のスピーカー音しかり、電話しかり、法定チラシの配布しかり、何というか、皆さんの社会生活に〝踏み込む〟形で行われることを、当事者たちは強く自戒しなければならないと思います。
「自分たちがこれだけガンバっているのだから、多少のことは構わない」とかの〝利己主義〟に陥らないよう、社会的常識を守りつつ、そのうえで支持をいただけるよう、努力を重ねていくべきでしょう。
そのうえに立っても、HPやネットでの活動は、ウルサくもなく、ペーパーレスにもつながり、合理的だと思うのは、私だけではないハズです・・・。