倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

まとまった雪

2024-02-07 | 日記

5日午後から6日朝(未明)にかけ 列島を「南岸低気圧」が通過し、各地にまとまった雪を降らせました。

特に今回は 雪に慣れていない首都圏周辺でも10cm近い降雪が記録され、交通機関への影響や多数のケガ人が出てしまったことが報じられています。

 

 

 

 

私たちの住む長野市域でも、久しぶりといえる降雪となり、5日の午後から不測の雪かきに追われることに。

かくいう私も、5日の午後に 自宅の前や接続する生活道路・団地内にある事故の危険箇所の丁字路の除雪に2度ほど出張(でば)り、6日の朝には その場所をはじめ、雪かきスコップを車載して 地区内で通学児童の見守りを行なう人の立つ横断歩道周辺の雪かきや、思い立つ中で独居で暮らす高齢女性の家を訪ねて雪かき支援を行なって回りました。

今回の雪は 意外と水分を含む重い雪となっており難儀させられましたが、できる範囲で せめてもの奉仕活動とさせていただきました。

訪ねた先のおばあちゃんたちには 甚(いた)く感謝されましたが、独り暮らしの高齢者の日常生活の大変さに思いをいたすことにもなったところです。

5日~6日は まさに「雪かきデー」となりました。思わぬ筋肉痛に見舞われることとなりましたが、日頃の運動不足の解消と受け止めたところです(苦笑)

(なお やはり独りで暮らす私の実母については、隣接するお宅の家人さんがウチの前も掻(か)いてくれることになっており 感謝に堪えません)

 

雪かき作業は、雪国に暮らす者にとって いわば必須作業であり、同時に大きな負担を強いられる作業でもあります。

顧みれば、今 長野市が行なっている「住民自治協議会」の活動も 市内北部域での〝ご近所の雪かき支援〟が源流になっています。

それだけ 雪かきは、私たちの社会生活の維持に欠かせない活動でありながら(前掲の)難儀なことともなっており…で そこには、幹線道路の「公助」に併せ 枝線(しせん)である生活道路については「自助からの共助」が欠かせないことを 併せ再認識したところです。

 

降雪がひと段落した6日の午後は、市域の公園の池も すっかり真冬に逆戻り。

 

 

 

南方では梅の便りも聞かれてきたことから、このまま春かと思い始めていましたが、自然はそんなに甘くない。

そして…(前掲のように)今回の雪の〝重さ〟を実感する中、日本海に隣接する北陸エリアの雪は こっちより水分を多く含んで更に重たくなっていることを思いました。

ご案内のとおり 能登半島地震の被災エリアには倒壊しかけている建屋が数多くあることから、相当の降雪があったことであろうこの2日間を経て この湿雪の降り積もりの影響(重み)で、二次的な建屋倒壊などの被害再発が懸念されるところです。

被災(避難)が長期化の様相となっている中、これからも 今回のような降雪や余震などの二次三次の自然現象も見込まれ、憂慮に堪えないところであります。


「令和6年2月臨時議会」=「みらいハッ!ケン」プロジェクト〝体験格差〟が生じぬよう最大限の配慮を=

2024-02-02 | 日記

◇長野市議会 令和6年2月臨時会 =みらいハッケンプロジェクト〝体験格差〟が生じないよう最大限の配慮を=

2月1日(木)に、長野市議会 令和6年2月臨時会が招集されました。

この議会においては、国の地方創生臨時交付金などを活用し、住民税所得割非課税世帯及び低所得の子育て世帯に対する価格高騰重点支援金(1世帯10万円/対象8.000世帯)・厳しい経営(運営)状況に陥るバス事業社への緊急支援金・子どもの多様な体験や学びの機会を提供する「子どもの体験・学び応援事業」の拡大に要する予算などが計上され、議論→採決に付されました(可決成立)。

 

このうち、私は (所管の)福祉環境委員会(こども未来部)で「子どもの体験・学び応援事業(の拡大)みらいハッ!ケン」プロジェクト」について意見具申しました。

「みらいハッ!ケン」プロジェクト とは、長野市が全国に先駆けて実施する 子どもの体験を後押しする事業です。

 

 

 

 

その趣旨は下記のとおり。

長野オリンピックでは、「子どもたちの参加」を掲げ、当時の子どもたちは大会の観戦や選手との交流、一校一国運動など、本物の体験を通じて多くのことを学び、それが子どもの成長や、生き方・考え方にもプラスの影響を生んできたと感じています。

こうした子どもの成長につながる上質な体験や学びの機会を、形を変えて現在において提供することは、オリンピックを開催した長野市らしい支援の在り方であり、未来に向け「人を育てる」取組を推進するため「子どもの体験・学び応援事業(「みらいハッ!ケン」プロジェクト)」を実施します。

とのことです。

これは いわば、オリンピック金メダリストである荻原市長の〝肝いり事業〟と申せます。

 

この事業の概要は、市内小中学生の皆さんを対象に 市の登録を受けたスポーツや文化芸術・自然体験・各種教室などの参加費/入会費/月謝等に利用することができる「ポイント」を付与するプロジェクトで、子ども(世帯)は、ポイントを活用し 子どもたちがプログラムを通じて自分の好きな活動を見つけ、自己肯定感を育みながら成長できる環境を提供する というものです。

 

 

 

 

実は この事業は、いわゆる〝拡大・継続事業〟なのです。

この事業は、昨年11月末から本年1月末にかけて〝モデル事業〟として実施され、利用状況についてモニタリングが行なわれました。

その結果を踏まえ、今回、内容(補助/クーポン支給内容)と実施期間が 拡大・延長されることとなったものです。

 

 

 

長野市に住んでいる小学1年生から中学3年生までの子ども(養育者)に対し、3万円のクーポン券(電子ポイント)を配布・子どもは今年4月から来年3月末までの1年間に亘って 何らかの〝体験〟ができることになっています。

 

 

「みらいハッ!ケン」プロジェクト 長野市HP

          ↓

 

【令和6年度も実施します】子どもの体験・学び応援事業(「みらいハッ!ケン」プロジェクト)について

子どもの体験・学び応援モデル事業(みらいハッ!ケンプロジェクト)では、体験活動や習い事で利用できる電子ポイントを配布します。

長野市

 

 

 

 

私は、この事業の趣旨~未来ある子どもたちに何らかの体験(機会)を促すこと~自体については評価するものです。

そのうえで(委員会)では「市が予算をかけて実施する以上は、全ての子どもに平等に体験の機会が提供(享受)されなければならない」と意見しました。

 

モデル事業の報告によると、さきに行なわれたモデル事業においては 約6割の子ども(世帯)がサービスを利用したとのことでした。

市(所管課)からは「急きょ実施し 約2ヶ月余の限られた実施期間でしたが、約6割の子どもが(サービスを)利用できました。」との〝自己評価〟が述べられ、多くの議員(委員)からも それを評価する声が出されました。

しかし、私は。

 

 

 

たとえ短期間のモデル期間との制約を差し引いても、6割の子どもがサービス利用→と いうことは、4割もの子ども(世帯)が サービスを利用できないままに期間終了を迎えてしまったのは 評価の一方で〝残念な結果〟だったとも言えるのではないか。

何らか体験できた6割の子どもは満足感を覚えることができたものの、残り4割の子どもは いわば蚊帳の外に置かれたままに過ごすことになってしまった。

これは、実質的な〝体験格差〟だったのではないでしょうか。

 

ただ ここには、さまざまな理由があろうと思います。

子どもが消極的なままでいた・親御さんや養育者の人が多忙で対応できなかった・事業そのものを知らなかった・参加したくても 条件等が整わず(参加を)見送らざるを得なかった、等々。

しかし 長野市が公金を支弁して事業を実施する以上は、それら多様な理由がありながらも それら全てを斟酌(しんしゃく)したうえで、全ての子どもが(内容はさまざまなれど)〝体験〟を享受できるよう計らってゆかなければならない。

積極的かつ条件の整った子ども(世帯)はサービスを甘受し、それ以外の子ども(世帯)は それ(体験)できないままに過ごすといった格差(体験格差)はあってはならない、と強く具申いたしました。

 

・・・・・・。

こんなことは考えたくもないのですが、現有の荻原市長は かつてのオリンピック金メダリストです。

いわば 競争を勝ち抜いて頂点を極めた〝勝者〟であります。

しかして それは、文科省(スポーツ庁)の手厚い支援の下(もと)でトレーニングを積んで得た成果であり、それ(金メダルという成果)自体は大(たい)したもんだと思うところですが、その うわば「やる気のある者よ集まれ!」というような〝成果主義〟を、この事業に持ち込んではいないだろうか。

積極的に「手挙げ」した者は報われ、下を向いた者は恩恵を受けなくても仕方ないよね、という理屈は許容されるものではない。特に この事業に関しては。

 

 

あと…これは非常に穿(うが)った見方なのですが、この事業の いわば〝源流〟は「経済産業省」にあるらしいのです。

文部科学省でもなければ こども家庭庁でもなく、経済産業省。

経済産業省といえば、さまざまな取り組みを通じて〝経済活性化〟を期する省(所管)です。

その所管が発信する 子どもの体験プラン…求めるところは「子どもの体験を通じて地域経済の活性化を」じゃないだろうか。

であるとすれば、子どもの体験は あくまで〝手段〟で〝目的〟は「地域活性化」だったりして。

そんなことは 考えたくもありませんが。

 

 

今後、長野市は モデル事業の〝成果〟を踏まえ、1年間をかけて あまねく子どもに体験の機会を与える、と説明しています。

 

 

 

 

ところが現実には、共働き家庭・シングルペアレント・障がい児・等々 子どもを取り巻く環境にはさまざまな様態があり、市もそのことは重々に承知しているハズです。

それらを踏まえて 敢えて(再)実施する事業。

市(所管課)は、そのこと(参加し難い子ども(世帯)の存在)については「地域コーディネーター」を配置し対応する としていますが、その成果(キャパシティ)についても 懐疑的な面は否めません。

 

前述のとおり〝荻原市長の肝いり〟で拡大・継続実施される「みらいハッ!ケン」プロジェクト 」は、その脚光ぶりの陰(かげ)となってしまう子ども(世帯)への目配り・気配りを怠りなくすることこそが強く求められています。

私は議論の最後に、今後 事業(再)開始に合わせ、検証として 定期不定期に中間集計と効果測定を行なうこと、それ(検証)を都度に分析し 未体験の子ども(世帯)に適切に案内(紹介)するなどして、くれぐれも〝体験格差〟が生じないよう、市の責任をもって事業に取り組むことを強く意見具申したところです。


「令和6年能登半島地震」発災から1ヶ月

2024-02-02 | 日記

新たなる 令和6年も、暦(こよみ)は2月に入りました。

私たちは いつも「時間(日にち)の経つのは早いもの」を実感しているところですが、とりわけ 今年の この1ヶ月は、さまざまな(多難な)ことが多すぎて 面食らうほどの光陰であったと思わされているところです。

 

よりによって 元日に大きな地震に見舞われることになろうとは。

元日の午後4時10分頃、震源地から遠く離れた私たちでさえ強い揺れを覚えたところでありましたが、その直上におられた能登半島や上越の方々には 図り知れない甚大な被害が及ぶことになってしまったのでした。

 

 

 

 

その(被害の)詳細については みなさんもイヤというほど見聞されていることと思いますが、現地(主に能登エリア)は これまでの大規模地震を凌駕するほどの大きく(そして従来の震災に増して)複雑な様態をもった被害が発生しており、本当に同情を禁じ得ないところでありました。

加賀藩ゆかりの旧家などが建(た)ち並ぶ能登のまちは、それは その多くが耐震化の手立て(率)が少ないまま今日を迎えることになっており、いわゆる〝キラーパルス〟と称される強い横揺れによる家屋倒壊続出の悲劇の場ともなってしまいました。

災害発生のタイミング(元日)・地震の規模や その性質・地震に伴う液状化現象や土砂崩落 など、さまざまな現象は 発災直後の救助活動などを阻む悪しき要因ともなり、それは多くの人的物的被害を出してしまうことにつながっていることは 歯がみする他ないところであります。

とりわけ今回の地震においては、低体温症などにより犠牲になった人が少なからずおられること…それは即ち 発災直後には未だ存命されていた方々が、その後の救助の手が及ばない(及ぶことができない)ままに天に召されてしまったことを示しており、この容赦もない事実に ご家族及びご関係者の無念さはいかばかりかと拝察するところです。

この後(のち) 懸念されるのは「災害関連死」これに尽きると思います。

もとより高齢化の著しい被災地域においては、震災の魔手から辛うじて逃れることはできたものの 長い(長くなる)避難生活において、体力・精神力が著しく消耗し 不慮の状況に陥ることが往々にして想像できることから、国をはじめあらゆる機関は かかる被災者の方々の支援に全力を尽くすことが求められています。

私たちの住む自治体をはじめ全国の各自治体においても 最大限の裁量の中で被災者支援に臨むことが期されており、また 直接的に支援できない者たちにおいても、常に被災地(被災者)に心を寄せ ことあるごとに早期の復旧復興を祈ること、それだけでも「思い」は天を超え 被災地に届くと信じてやまないところであります。

 

いずれにしても〝地震列島ニッポン〟は、今も どこかで地殻の胎動が続いています。

時期や場所を選ばずに 容赦なく発生する地震。私たちは「次はここで起きる」を念頭に 日々を過ごさなければならないことは言うまでもありません。