5/16 Sun.
◇加藤久雄 長野市長が引退の意向
この日の地方紙の第一面に「長野市の加藤市長が引退の意向」との記事が載りました。
今年の9月で2期目の任期を終える予定の加藤市長は、かねてより その去就に注目が集まっていました。
とにかく「元気」を標榜し、実年齢を感じさせないバイタリティーに満ちた言行を尽くしておられる氏であり「まだまだ現役」を周囲に感じさせているところでありましたが、二期を一期(いちご)として 勇退を内心に決意されたことと拝察いたすところです。
私自身、ここのところ 加藤市長とコミュニケーションを重ねる中で、その言葉尻や振る舞いに接し「3期目の出馬は無いかも…」と 予感めいたものを感じてはいましたが、ついに紙面に上(のぼ)るととなってしまいました。
長野市政においては、さきの東日本台風からの復興も道半ば、さらに現下のコロナウィルス感染症対策も まだまだこれからの感が強いところでありますが、ご本人の意向は如何(いかん)ともし難いところがありますので、われわれ周囲の者としても それを受け容れる他ないといったところでありましょう。
正式な引退表明は、来る6月議会の場で行なう(発言する)と思われ、この日の報道は ややフライング気味なところ…(引退情報は)洩(も)れたのか洩らしたのかは定かではありませんが、特に首長の場合は 引退情報と同時に「レームダック(死に体/しにたい)」となって影響力が急下落することが間々あることにもなりますので、加藤市長におかれては、せめて任期の満了まで「元気」なままで その影響力を発揮し続けていただきたいと願うばかりであります。
◇コロナ禍の〝余知識〟こんなところにも感染リスクが
去る日のテレビ放送の コロナ啓発コーナーで、感染が高止まりの新型コロナウイルスの〝感染ルート〟に、「目」それも「目から直接 肺に至る感染リスク」が紹介され、認識を新たにさせられました。
この際 改めてご紹介させていただきますので、読者のみなさんにおかれましても 改めて注意喚起してください。
新型コロナウイルスが「目」からも感染するというのは、これまでも その可能性が伝えられているところですが、私も含めて その感染ルートは「手指にウィルスが付いたままの状態で目(結膜)に触ることで感染する」との説が定説であったと思います。
ところが、目からの感染について いわば新たなルート「鼻涙管(びるいかん)」を経ての感染があることがレポートされたのを観て、コロナの厄介さを再認識させられました。
レポートによると、人体の構造においては 目と鼻は「鼻涙管」なる器官でつながっており、それが即ち〝コロナウィルスの通り道〟にもなっているとのこと。
(目薬を差したとき、目に入れたのに 薬の苦みを感じるときがある…それは目と口がつながっているからだそうです)
で、厄介なのはこれから…感染者と同席した際などに生じた飛沫が目に入ると、それが「鼻涙管」を通って口腔を経て気管に回り、それが直接「肺」に侵入して感染してしまうというのです。
これは、社内や室内・また屋外であっても感染者と1m以内の距離でいるとき、相手(感染者)がマスク無し・または自身がゴーグル等を装着していない場合には 防ぎようも無く目からコロナウィルス飛沫が(目から)侵入し、上図のように 目⇒鼻涙管⇒肺のルートで感染してしまうというのです。
要は、自身がいくらマスクを着けていても、自分以外の人がノーマスクで話したりすれば そこには飛沫が生じて(目を介して)移ってしまうというのです。
感染力が強く 厄介な疫病である新型コロナウィルス感染症。
「目」からの いわば新たな感染リスクを知り、自分だけで無く そこに居る人の〝全員マスク〟の重要性を再認識させられました。
今、感染が高止まりにある中、いわば〝意外なルート〟にも 改めて注意することが要されるようです。
(ちなみに「目」については、一旦ウィルスが侵入してしまうと 事後に水や目薬で(眼球を)洗浄しても(ウィルスは)除去できないそうです。重ねてご用心ください)
なお 5月16日には、新たに3件のコロナ陽性感染者が発生したことが報告されています。
その概要は下記のとおりです。
・市(1052例目)/60歳代女性(軽症)
時 系 列 5月11日/発熱など⇒14日/検査⇒15日/入院調整中
感染経路 不明
濃厚接触者 同居者1名 同居以外の1名
・市(1053例目)/40歳代女性(軽症)
時 系 列 5月14日/発熱⇒検査⇒15日/入院調整中
感染経路 県4171例目の濃厚接触者
濃厚接触者 同居者1名
・市(1054例目)/10歳代男性(軽症)
時 系 列 5月10日/喉の違和感⇒15日/検査⇒入院調整中
感染経路 不明
濃厚接触者 同居者4名 同居以外の3名
県内においては、松本市で複数の高校で集団的感染が報じられ、若者への感染の広がりが懸念されるところです。
コロナ禍で制約が多い学園生活の中に、さらに現実のコロナ禍の侵入とは…同情を禁じ得ないところであります。
早期の終息を願うと同時に、ここ長野市においても 既往の事例を轍(てつ)とし、学校などの集団生活を送る施設における感染予防に万全を期するべきと 改めて強く思うところです。