倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

本当の意味での障がい者支援をめざして =施設関係者との意見交換=

2023-08-31 | 日記

この日(30日)、障がい者 とりわけ知的・精神の障がい者支援に取り組む「Gota」のメンバーが、長野市で最大の障がい者支援団体の理事長・事務局長との意見交換に臨みました。

 

 

 

 

これまでも このブログで触れていますが、「Gota」チームは、社会における「障がい者支援」について、その制度や事業が 真に障がい者支援につながっていないのではないか?とのシンプルかつ的確な「疑問」を通底に、実際に授産施設などで行なわれている事業や(職員などの)行為について検証し、さまざまな証拠(エビデンス)をもって問題点を指摘し、関係者に改善を求め続けています。

しかしながら これまでも関係者の腰は重く、具体的な指摘があっても その事実関係を確かめようともせずに〝聞き流し〟の状態を看過しているのです。

ところが、そのような状況にあって 一番〝実質被害〟を被(こうむ)るのは 何いう当事者(障がい者)の方々です。

真に障がい者支援を期する「Gota」は、この停滞した状況をどうにかして打破するため いわば世論の力を利用することにしました。

その一つが、私のような者(議員)やマスメディアを使っての〝情報公開〟です。

こちらの団体が所有する高額機械が 障がい者さんの社会環境向上(工賃アップ)のために設置されたハズにも関わらず〝放置〟されていた件について「Gota」が再三に亘り指摘してきたことに対し いわゆる〝スルー〟を決め込んでいたことから、「Gota」は私(議員)を使って 公(議会の福祉環境委員会)でその事実を〝公表〟しました。

さらに その事実が新聞記者の目に留まり記事になったことで、ようやくの形で再稼働に向けて動き出すことになったのです。

 

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ただ、これはほんの一例なのです。

「Gota」のMキャプテンは、他の施設における高額の設備投資が障がい者支援につながっていない実態・国の「障がい者優先調達推進法」が歪曲して解釈され、施設の受発注が不適切に行なわれている実態・利用者さんの就労移行における、施設やケアマネなど関係者の不適切対応・障がい者支援事業特有の会計制度での問題点など、枚挙に暇なく「情報」を提示し 、団体の長(理事長)に改善を迫ったところです。

ところが、当の施設関係者 とりわけ最高責任者(理事長)においては、問題意識を共有するどころか「Gota」のMキャプテンの持つ情報(施設運営における問題点)そのものを知らず、列挙される情報に圧倒されるばかり…あげくは 情報の内容そのものよりも、なぜMキャプテンが そんな多様な情報を握っているのかに気を奪われ、肝心の中身については上の空(うわのそら)の感でありました。

このやり取りを見ていた私は 2つのことに思いが及びました。

一つは〝信頼性〟について です。

おそらく 永年に亘り障がい者支援に取り組んできたMキャプテンには、障がい者さんや施設関係者から厚い信頼が寄せられており、が 故に〝表(おもて)〟では言いにくい話し(真実の話し)が寄せられるようになっているんじゃないか。

ところが一方、施設や勤務先で そのこと(真実の話し)を告げれば、直ちに裏切り者のレッテルを貼られてしまうことから 言うに言えないでいる。

やはりそれは「信頼関係」の有る無しで左右されると思うところです。

二つ目は〝隠ぺい体質〟です。

これまでも再三に亘り「Gota」は この団体に情報を伝えてきました。

しかし実際には それら(正しい情報・問題点)が、組織のトップに伝えられていない実態がある。

これは「耳障りの悪い話しは(トップに)伝えないでおこう」との〝内部隠ぺい〟の悪しき体質であり、情報共有どころか、時間経過(問題発生)と共に情報が途絶し、やがて団体トップは〝裸の王様〟になってしまうものです。

こんなことが許されるハズもありません。

繰り返せば、それで低劣な生活基盤が改善されないまま放置されるのは 他でもない障がい者さんたちなのです。

 

そこで「Gota」チームは、マスコミを媒体として さらに具体的な情報開示の手法を取ることにしました。

利用者(障がい者)さんが一同に会したうえで、日頃感じる問題点などについて(公の場で)述べていただき、それを文字(新聞等)にして世論に訴えようというものです。

で これには一つの伏線があったのです。

この日の意見交換の場でMキャプテンが組織の改善を申し入れた際、団体の長は「あなたは理事や評議員じゃないから受け入れるのは難しい」旨の回答をしたのです。

立場が無ければ意見を言えない・それを受け入れることもできない というのは、内向きな組織運営を象徴しているものではないか。

で あるとするならば、こちらは広く「世論」に問うてゆくことにしよう。

 

これまでも再三に亘り述べていますが、障がい者支援事業は「サービス業」なのです。

お客様たる障がい者さんの真の社会基盤向上のために努力を重ねるべき存在の者たちが、いつの間にか障がい者さんらを管理する立場になり、しかも公金や ときに利用者さんの稼ぎをも流用する形で、組織や自分たち(職員)を守ることを優先させながら推移しているのです。

これら〝悪しき勘違い〟をどうやって是正させてゆくか。

ある意味 試行錯誤が続きますが、いずれ山を越えるべく 不断の努力を重ねてゆくところです。