倉野立人のブログです。

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須坂の市中に「熊」出没…時期/移動分散・立地/河川そば が要因か

2021-06-19 | 日記

先日(6/18)の朝、須坂市にある住宅の庭で 89歳の高齢女性が「熊」に襲われ、腕の骨を折るなどの大怪我を負わされたことが報じられ、驚きを共有しました。

 

 

 

報道によると、18日の午前6時頃、須坂市五閑の住宅で この家に住む89才のおばあちゃんが、花を摘もうと庭に出たところ 背後から突然クマに襲われてしまったとのこと。その際おばあちゃんは右腕骨折の大怪我を負わされましたが 幸い命に別状は無かったとのことです。

 

 

 

 

このクマは、庭に残された足跡などから 体長1m40cmほどの成獣とみられています。

で、驚くべきは その現場です。

被害女性のお宅は、長野電鉄の村山駅から400mほど東の 住宅や畑が点在する場所で、およそクマなどが出没するような地域ではありません。

 

 

 

 

私自身「須坂市にクマ出没!」の報を耳にしたときは、てっきり菅平や高山村に近い〝山中〟を思い浮かべたものでしたが、実際の現場が 同じ須坂市内でも駅や住宅・工場や商業施設が軒を並べる〝平地の中の平地〟ということを知り、そんな場所に(クマが)現れたということで、驚きを禁じ得ないところでありました。

 

 

 

 

なお 当該のクマは、おばあちゃんを襲った後は姿をくらまし その後は発見に至っていないとのこと。

付近には小学校もあることから、その日は集団下校となり 児童たちは教師や警察官の引率の下で 家路に就いたとのことでありました。

 

 

 

なお警察は、この日は付近をパトロールするなどして警戒を続け、もしクマを見かけても刺激しないようにして 110番通報してほしいと呼びかけていました。

 

 

 

 

かかる「クマ出没!」のニュースは、同じ頃に同じような事案として北海道でも報じられるに至っており、どうやら共通の要因があるようなのです。

専門家によると、先ずは時期的な要因があるそうな。

この時期は 主に若いクマが「親離れ=分散移動」を始める時期だそうです。

独り立ちした若いクマが、新天地を求めて 生まれ育った山から離れる行動を取り始め、新たな縄張りを求めて移動を始める時期とのこと。

 

 

 

 

さらに、そんな習性をもって移動するクマは「河川沿い」に動く傾向があり、それが 今回の須坂市や北海道のケースに当てはまるのではないかとも言われているとのことです。

そもそもは 山の奥深くを住処(すみか)としていたクマですが「移動分散」に目覚めて移動する中、その〝移動ルート〟として川づたいに下流方面へと動き、その結果(下流域の)いつの間にか人家のそばまで来てしまったのではないか、というものです。

 

 

 

 

今回の須坂市の現場のそばには「百々川(どどかわ)」が流れており、もしかしたら当該のクマは、この河川を伝って 山から里へと下って来たのかも知れません。

 

 

 

そういえば、長野市においても 去る2012年に(長野)市街地に複数のクマが出没したことがあり、そいつら(クマ)も 市内を流れる「裾花川」を経由して市内に現れ やはり同川沿いに山に戻って行ったことが報じられましたよね

 

(2012年の「長野市街地にクマ出現」ニュース)

 

 

 

実は、私の実母が須坂市に住んでおり、その住居は かかる「百々川」の中流域、臥竜公園から数キロの団地にあるのです。

クマの行動域にすれば、オフクロの住む団地も〝行動圏内〟に入り得ることから「須坂市内でおばあちゃんがクマに襲われる」のニュースは、まんざら他人事では済まされない感しきりでありました。

クマ出没ニュースの後、実家に電話を入れると オフクロ自身も「まさかウチの庭先にもやって来るなんてこと無いよね。」と やや心配している風でした。

取りあえず 生ゴミなどを戸外に出さないこと・草取りなんぞの〝不要不急の外出〟をしないこと などを伝えると「うん、そうする。」とのことでありました。しばらくは宅内に籠(こ)もっているワ、とのことでした。

 

 

今回、須坂市に現れたクマは、いわば〝複合的要因〟により 意外性をもって姿を現したこととなりましたが、今後も さまざまな要因をもって、野生鳥獣が 里山へ〝進出〟する可能性は無いとは言い切れないと思います。

で、この事象については まんざら当事者(野生鳥獣)だけを責めるワケにはゆきません。

彼らにも〝生活〟があり、そのうえで 邪念など無い「本能」に基づいての行動に制約をかけることは難しいことから、片やの〝人間界〟とすれば、例えば「緩衝帯」を設けるとか、生ゴミなどを外に出さないなどの「自主ルール」を遵守し、無用な「出くわし」などを避けることが せめてもの〝努め〟なのかもしれません。

 

いずれにしても〝須坂のクマさん〟は これ以上の「おいた」をせずに、山へと戻ってくれる(くれた)ことを願うばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

なお 6月19日(土)、長野市域内で新たに2件(市1114~1115例)のコロナウイルス陽性感染者が発生したことが報告されています。

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

・市(1114例目)/10歳未満女児(軽症)

  時 系 列  6月17日/発熱⇒18日/検査⇒入院調整中

  感染経路   市1111・1112例目の同居者

  濃厚接触者 無し

 

・市(1115例目)/20歳代女性(軽症)

  時 系 列  6月16日/頭痛・倦怠感⇒17日/検査⇒18日/入院調整中

  感染経路   県外陽性者の接触者

  濃厚接触者 同居者1名