倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

懸念材料

2020-08-31 | 日記

8/31 Mon.

社会が、さまざまな事象に伴い、さまざまな推移を辿っています。その中に 一抹の懸念材料を見出さざるを得ず、憂慮と同時に 改めて気を引き締めるべき思いを新たにいたすところです。

 

 

◇長野県内の コロナ陽性感染者 ⇒ 人口10万人あたり2,5人を大きく超える

これまで、全国の中では 比較的陽性感染者数が低めに抑制されてきた長野県エリアでありましたが、8月後半を過ぎて その(陽性感染者数が)大きく増え、直近1週間で65名もの陽性感染者が確認され、県の累計は250名を超えようかという事態に至っています。

この要因には、特定の施設や圏域で まとまった感染者が発生する〝クラスター傾向〟があることに他ならず、ひとたび それ(クラスター)が起こると それは周辺(濃厚接触者)を巻き込んで被害を拡大させることになってしまい、看過できないところであります。

そんな中、(コロナ)統計学上 やや気になる数値を目にし、懸念材料とせざるを得ません。

 

直近1週間の 人口10万人あたりの感染者数です。

政府の「新型コロナウィルス感染症専門会議」によると、去る4月に 政府が『緊急事態宣言』を発出した際の 週平均の新規感染者数(10万人あたり5人程度)を基準に、同会議が「新規感染者数が その半分程度(10万人あたり2,5人/週)に達した際には 都道府県による「外出規制」などの協力要請を行なうべき。」としましたが、さきに発表された 同義の全国一覧表によると、長野県における「直近1週間の 人口10万人あたりの感染者数」が 3,32人を数え、いわゆる〝基準値〟を大きく超えると同時に、全国でみても ワースト15番に位置するようになっているのであります。

 

 

 

これは、前述の 8月後半になっての県内各地でのクラスター頻発が主要因となっていることは言うまでも無く、私たちが 一見普通に送る社会生活の中で、ふとしたキッカケが 多数の感染者発生につながってしまうことを裏付けるものとなっています。

 

長野県の「新型コロナウィルス警報」においては、現在 (感染者数が)突出する上田エリアに「特別警報」が発出されており、それに続いて 長野エリア・佐久エリアが「警報」、それ以外の県内全域に「注意報」が出されています。

 

 

 

 

県内のコロナ陽性感染者については、これまでもお伝えしているように 従来の市町村の範囲内での感染に止(とど)まらず、いわゆる〝自治体跨(また)ぎ〟の「広域的感染傾向」ともいえる 悪しき広がりをみせております。

今や「(感染者が出ても)隣の市町村だから オラ関係ねぇ。」などと悠長なことは言っておれない状況になっているのです。

県内のどこかで陽性感染者が出たとすれば、ウチのムラにも いつなんどき飛び火してくるかもしれない。

そんな危機感をもって日常生活を送る。この位の「正しく恐れる」認識が大切と言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

今年も台風が発生 ⇒ 進路が年々「列島寄り」に ⇒ 上陸傾向に警戒を

異常気象と言われた今年は、7月の台風は 発生ゼロとなりましたが、8月 それも後半を過ぎてから立て続けに発生することとなり、現在は 台風9号が沖縄本島を視野に入れながら、圏域内に非常に強い風を起こしながら北上を続けていることが報じられています。

 

 

 

 

そんな中、最近の〝台風動向〟で懸念されるのが、台風の「転向点」であります。

低緯度で発生した台風および熱帯低気圧は、太平洋高気圧の南域に位置しながら 貿易風に乗って北上し、一定の緯度にくると今度は太平洋高気圧の影響を受けながら北上を続けることになります。

で 北上を続ける台風は、ある地点で 今度は偏西風の影響を受けて東寄りに進路を取るようになるところであり、その いわば進路変更のポイントが「台風の〝転向点〟」と称されているそうです。

 

そして 昨今の懸念材料になっているのが、ここ数年の「転向点」が変わってきていることです。

これまでは日本列島を避けて移動し やがて太平洋高気圧へと鈍化していった台風が 太平洋高気圧の勢力が強まったことで、一定の勢力を保ったまま 日本列島を直撃するルートに〝転向〟し、結果 列島の各地に大きな被害を及ぼすようになっているのです。

その傾向は 特に8月・9月の台風に顕著であり、記憶に新しい 昨年の東日本台風など、この時期の台風発生は、いずれ列島を直撃する進路を取るのでは…ということを 私たちは常に懸念しなければならなくなっています。

 

 

 

 

コロナ禍の中、避難所運営などが今までどおりにゆかないことも憂慮されるうちに大きな台風に見舞われることを考えてみたとき、昨年の台風惨禍を経験させられた一人とすれば「その際には どうしたものか…」と考えを巡らさざるを得ないところであります。

今後の避難所運営等については、9月1日の「防災の日」に際し述べさせていただきますが、いずれにしても 今年も巡る台風シーズン、私たちは「台風の転向点」に注目しつつ、その進路に応じて然るべく対応してゆくべき自覚を新たにいたすところであります。

 

 

 

 

 

 

◇自民党総裁選レース=次期総理の椅子取り合戦 =踏襲か転換か=

現職総理の突然の辞任劇により、まさに風雲急を告げた感の「自民党総裁選」…それは即ち いち政党の代表選びに止まらず、わたしたちの国のリーダーをも決める重要な〝政治的行事〟となろうとしています。

その詳細について 私がどうのこうの言う立場ではありませんが、一つだけ注目するのが 新たな総理が「前政権を踏襲するのか、転換してゆくのか」であります。

望むべくは、前政権が積み残したままにした諸課題に 新たな視点で向き合い、真摯な姿勢で再検証して今後に活かす努力を重ねるべきと思うところですが、どうやら 報じられる〝流れ〟は 前政権の踏襲…それどころか、未だ くすぶる諸問題について、総理総裁が代わったことを〝契機〟に いわば臭いモノにフタをして、無かったことにするような雰囲気も醸成されつつあるとのこと…何というか 現総理の体調悪化に同情する声に紛れて、肝心なことまで官邸から持ち去ろうという〝どさくさ紛れの空気感〟に、大きな懸念を抱く者の一人であります。

 

しかも「政治空白は許されない」との大義の下、国会議員だけで選挙をこなしてしまおうとの方針は、大義に乗じたあざとい手法とも言われかねないところであり、この国難に際し またも〝永田町の論理〟がまかり通るのか と思わざるを得ません。

 

 

いずれにしても、最有力候補に躍り出ることとなった官房長官は おそらく如才なく「前政権の踏襲」を図ってゆくことでしょう。

これまで いわば総理の「番頭」に徹していた御仁が、今度は表舞台でどのような振る舞いをしてゆくのか、番頭であった人に 今度はどんな「番頭」が就くのか…

 

結局は〝政局〟となった 自民党総裁選。その〝政局〟は 動きつつあるようです。

 

 

 

 

 

 

 

暑かった一日を終え、娑婆(しゃば)を強く照らした太陽も ようやく西の彼方に沈み、つかの間の夜気を迎えようとしています。

 

 

 

 

 

 

さまざまな懸念材料を内包しながら一日が終わり、せめて明日は 何らか明るい材料を見いだせるとイイ。

一縷の希望を持って夜景を見渡した 夕暮れのひとときなのでした。

 

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