倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

コロナ禍の影響 改めて

2022-04-27 | 日記

北海道の知床半島の沖合で、乗客26人を乗せた観光船「KAZUⅠ」が消息を絶ってから5日が経過しようとしています。

今回の事故は 時間経過と共に様々な事実が明らかになると同時に、一般的には理解できないことや疑問に思われることが噴出しており、今後の捜査や関係者 特に運営会社々長の説明が待たれるところです。

いずれにしても今はただ、図らずも遭難の憂き目に遭い犠牲となった方々のご冥福を祈ると同時に 一刻も早い乗客・乗員の発見を願うばかりであります。

 

 

 

長野市内の金融機関が ここ最近の「景況」についてまとめたレポートが伝えられ、そこから 社会経済情勢もが「コロナ禍」の影響を強く受けていることが感じ取られました。

それによると、長野県北信エリアの全産業でのD・I指数(業績が「良い」とする企業(数)から「悪い」とする企業(数)を引いた数値)は、軒並みマイナス(「悪い」とする企業が多い)とのこと。

全産業の平均は25㌽で 特にサービス業などの「非製造業」は27㌽と低迷しているそうです。

 

 

 

そのうえで、この景況調査の結果(数値)が コロナ禍の影響を受けながら推移していることが分かります。

コロナ禍が蔓延した一昨年の6月頃に「底」を打った景況は、その後 徐々に回復し、第5波の収束により感染者数が激減した昨年秋以降 9月から年末にかけて景況は大きく回復傾向を辿っていました。

ところが、2022年が明けると同時に列島を襲った第6波の影響により 景況は雪崩を打ったように下落し、現在に至っています。

コロナ禍に伴い 産業の糧となる(生産国の)原材料や部品の供給が顕著であると同時に、(別次元の課題ですが)ウクライナ情勢も絡まり 今後の社会経済状況は厳しさを増すものと予想されています。

 

さらに、今年1~3月までの「資金繰り状況感」については 平均して4社に1社が「苦しい」と回答しており、とりわけ『観光業』においては、実に6割の社が「苦しい」と回答していました。22年々初の(オミクロン変異株)感染爆発に伴う〝出控え傾向〟が そのまま観光事業者の経営にダメージを与えていることが顕著となっています。

 

 

 

そのことは、いわゆる「消費者心理」を投影するものでありました。

生活者(市民)に対し「新型コロナの感染拡大によって、自粛(延期・中止)していることがあるか」を問うたところ、その筆頭は「旅行やレジャー」がダントツとなっており、(感染拡大防止に)万(ばん)やむを得ないとはいえ、旅行業にとっては 引き続き厳しい状況が続くようであります。

 

 

 

長野市においては『善光寺御開帳』の開催により 観光客の来長を促し「長野市経済の再興の起爆剤に」と意気込んでいるところでありますが、とりわけ長野市内のコロナ感染者数が高止まり傾向にあることなどから、両手(もろて)を挙げて千客万来を期するというワケにもゆかず 何とも複雑な雰囲気の中で推移しています。

 

いずれにしても、現下の複雑かつ厳しい社会状況下においては いきなり〝V字回復〟というのは無理な様相であることから、兎(と)にも角(かく)にも 地に足を着けて一歩 ゞ 着実に事(こと)を運ぶことが肝要ではないか と、改めて認識するところであります。

 

 

 

 

 

◆長野市コロナ報告

4月26(火)、長野市内で新たに124人(市14543~14666例/他1人は東京都で届出)のコロナ陽性感染者の発生が報告されています。

 

4/26(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生について [PDFファイル]

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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/746499.pdf