今年の冬は〝冬らしい冬〟となり、私たちの暮らす長野市街地においても まとまった雪が降る天候になっています。
暦のうえの「大寒」でもある1月20日の夕方から夜半にかけて、今季 何度目かになるまとまった降雪がありました。
そんな状況下で、頼りになり また欠かせぬ存在なのが、除雪作業(車)であります。
まだ夜が明けきらぬ 極(ごく)早朝、市内の幹線道路をサーチライトを灯(とも)した大型車両がゆっくりと移動していました。
極寒の中を、除雪ドーザーが路面の雪を除去(除雪)してゆきます。
この夜、この路線についても何度かめの除雪でありましょう。私が見た際は、路肩の雪を丁寧に排雪している最中(さなか)でありました。
不測のうちに降った雪。このまま朝を迎えれば、朝の出勤等で この路線を通行する多くの車両等が 雪で荒れた路面に輪(りん)を取られ危険を被(こうむ)ると同時に、渋滞などのリスクを負うことになるでしょう。
人々が動き出す前に、でき得る限り路面を正常に戻さなければならない。
除雪に従事する関係者は、そんな〝時間との戦い〟の中で しかしながら確実に除雪作業を遂行しておられました。
夜を徹しての作業の結果、生活道路に至るまで降雪が除去されています。
これで まとまった降雪の明けた朝も、人々は いつもどおり社会活動を始めることができます。
まさに 社会インフラを守る「陰(かげ)の力」仕事とは申せ、頭の下がるところであります。
長野市は、年度ごとの「除雪計画」に基づき 主要幹線道路をはじめとする市内の道路の除雪を行なっています。
除雪対象路線は 1,300km超に及び、前掲のとおり 降雪のあった翌朝の社会生活に影響が出ないよう 迅速に除雪を行なっています。
除雪指定路線区分は3段階に分かれ、それぞれの路線は そのときの降雪量に応じて出動要請が出され、委託業者のオペレーターが 受け持ち路線の除雪に当たることになっています。
[参考]令和3年度 長野市除雪計画
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/372340.pdf
過去には、たしか軽井沢町で 道路区分(国道⇔県道⇔町道)ごとの業者(オペレーター)相互の連携がかみ合わず、結果 車両の立ち往生を招いてしまったり、また 長野市域においても、かなり以前の年末(大晦日)に大雪が降るも 県の除雪要請が間に合わず、善光寺に向かう県道の除雪がなく 初詣に(善光寺に)向かうクルマが上り坂で立往生した〝失敗例〟もありましたが、いずれにしても「待ったナシ」の道路除雪は、その苦労は人目につくこと無く、いわば「いつの間にか」完遂されているのです。
なお、通勤者が数多(あまた)通る「歩道部分」についても 除雪が行なわれています。
こちらは 中御所の跨線橋の歩道。手押しの除雪機を駆使し 歩道の雪が排雪されていました。
雪国の宿命でもある除雪作業。
市民の方々におかれても、自宅前のみならず 例えば子や孫が通う通学路の除雪をしてくださったり、独居の隣人の分も雪かきをしてくださったりとの事例を伺うにつけ、その隣人愛の精神に敬意を表するばかりであります。
今冬においては、これから まだまだ雪の声が聞かれるようでもありますが、いずれにしても 除雪時の事故には充分に注意を払い、事故とまではゆかないまでも 雪かきで腰を痛めたりの不測の事態に見舞われないよう、ご自愛いただきたいところであります。
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