次世代へ
8/16 Fri.
お盆の列島を横断した台風10号は 最終的に熱帯低気圧に変わり、東日本に雨をもたらしながら ようやく「おとなしく」なったところです。
台風一過となった列島ですが、フェーン現象の影響も手伝い、再び猛暑状態が列島を覆うこととなり、(私も含めて)暑さ再認識の日々が続くようであります。
ところで、熱中症に関するトピックスの中で「熱中症に注意すべき意外な場所」が伝えられ、認識を新たにさせされました。
それは「トイレの中」だそうです。
トイレについては、主に寒い時期、暖かい室内との寒暖差によって 脳梗塞などの引き金になる、と注意喚起されているところですが、暑い時期の今の時期は、多くの住宅で冷房の届かない個室内で用を足すうち、時間経過と共に脱水症状に陥ることがあるそうです。
そして、そのトイレ内での熱中症予防の最も有効な手立ては「長居は無用」だそうです。用事が済んだらサッサと個室から出る、夏場は特に心がけるべきと伝えていました。
特に動作に時間のかかる高齢の女性にリスクが大きいとのことですので、お身内や知り合いにおばあちゃんのいる方は「トイレ使用の際は、冬だけでなく 夏場も気をつけて。」と伝えてあげてくださいな。
送り盆のこの日の夜、JR川中島駅前広場で催された「盆踊り」も最終日を迎え、過去最高とも言える多くの人で賑わいました。
今年のこちらの夏祭りのテーマ、私は勝手に「次世代へつなげる」と名付けました。
櫓(やぐら)を囲んでできる踊りの輪では、お手本を示してくれる舞踊愛好会の女性陣の背中を見ながら、幼子たちが手を振り足を動かし。
おうちの人に帯を結んでもらった浴衣を召して、踊り手気分を堪能していました。
いつしか踊りの輪には、わんぱく盛りの男の子らの姿も。
次世代の、そのまた次世代の幼子も 見ようみまねで参加?です。
ここでの宴(うたげ)の「次世代育成」には言葉は要らない。シンプルな盆踊りの輪は、世代を超えたコミュニケーションの輪にもなっていたのでした。
やがてイベントも佳境に入り、恒例のお絵かきコンクールの表彰式です。
盆おどりのイメージを絵にした可愛らしい作品たちが紹介され、それぞれに表彰を受けていました。
子供たちなりに、夏の思い出を「形」にできる 好企画なのでした。
今回で20回を数える盆踊りもフィナーレを迎え、広場の縁石に皆で腰掛け「大煙火タイム」となりました。
一斉に点火され「煙火の輪」がつくられてゆきます。
盆の送り火にもなる煙火の輪は、ときに幻想的な風情ともなっていました。
煙火のフィナーレは、櫓(やぐら)を囲んで盛大に。
会場に居る多くの方々は、行く夏を惜しむように煙火を見つめていたのでした。
イベントの最後には、実行委員会のイキな計らいで アイスキャンディーが頒布されました。
きっとこの子らは「来年も来よう!」と思ったことでしょう。
イベントの意義は、次年に そのまた次へと伝承され、イベント運営はもとより、その「心」までもが次世代の者へと受け継がれてゆくと確信されます。
いずれにしても、これだけの大イベントを事故無く運営するのは並大抵のことではなく、運営スタッフには敬意を表するばかりです。
アイスキャンディーの頒布も終わり 人々が家路に向かう頃、イベントの大黒柱であるDJショーケンさんが ふと夜空を見上げ「今夜は満月なんだね。」とポツリ。
そこには、イベントを 今年も無事に終えた安堵感がにじみ出ていました。
夜空に浮かぶ満月も「おつかれさま!」と言ってくれてる風でした。