京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 高野山

2011年07月27日 | こんなところ訪ねて
      
麓とは10度の差。ハスの花をイメージするかのような、八つの小山のような峰々に囲まれた地が高野山なのだそうだ。“七つの世界遺産めぐり”に惹かれて26日は高野山へのバスツアーに参加してきた。

        奥の院へ
        金剛三昧院

①奥の院―赤松院(秘仏公開、法話、特別祈祷、精進料理で昼食)―宝善院(高野山最古の庭園見学)―持明院(四国西国お砂踏み体験)―②金剛三昧院(本尊特別公開、国宝の多宝塔見学)―③金剛峯寺―④徳川家霊台―⑤壇上伽藍―⑥大門-⑦高野山町石道(説明板を読んだだけ)

短時間で多くを巡り、記憶はごちゃごちゃになるし、行ってきました・見てきましたの感は拭えない。それでも初めて足を踏み入れた高野山で、点在する塔頭寺院の多さ、伽藍やお堂を始め建造物の大きさ、警察、町役場、病院に大学… まさに「一山境内地」、高野山全体がひとつの寺という認識をすることにはなった。
        金剛峯寺

左手に豊臣秀次切腹の柳の間。なにやら厳粛な気分に誘われもする奥の院だが、物見遊山的楽しみが勝ってしまう団体旅行だ。杉木立にヒグラシの鳴き声、そして「つめて、つめて!後ろをあけて!」と高野山の案内人の大声で説明が流れる。まくしたてられて、右から左…。でもちょっとだけメモを忘れない私だ。
「有りがたや高野の山の岩陰に大師はいまだ在(おは)しますなる」 道長が詠んだと伝えられる。岩陰にそんな気配を感じながら歩いてみたいものだ
         西の入り口 大門

むこうから来る僧衣姿の若い二人とすれ違って、厳しい修行の場なのだなと現実に引き戻されたような遺産巡りの瞬間だった。
コメント (4)
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