京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 ただ一度の…

2011年07月07日 | 日々の暮らしの中で

今日は愛の七夕。織姫・彦星の幸せ日。こんな今日の運勢だったのだが…。

    夜空のはるかかなたにかかる天の川
    ただ一度の対面の喜びは、人の世の数知れぬ逢瀬よりもはるかに大きい
    水のようにあふれる 愛の心
    夢のようにはかない このひと時
    織姫の帰り道を見るのはつらい


宋代の詩人・秦観は詠い、二人の愛がずっと変わらないなら 朝な夕なに思い煩うことなどあるまい。いつもいつも顔を合わせる必要があるのだろうか、と思いを巡らせている。

星の輝きにしては明るすぎる、まぶしいほどに強い光のトンネルが見える。真っ暗闇の中には幅の広い川がとうとうと流れている。
トンネルを抜ける。川を渡れば、会いたかった懐かしい人に会える。
手を差し出しておいでおいでと手招きしてくれている。その手につかまればいいのだ。
会いたい! …と、突然どこからか自分を呼ぶ声がした。そして、行ってはいけない!と聞こえた。そこで意識が回復するという。
天の川ならぬ三途の川、臨死体験と仏教的側面に関するお話を伺う機会があった。

いずれにしても距離は大切だ。見上げる夜空の美しさ。日々一緒に生きる適度なつながり。
夢のようにはかないひと時、日本では織姫が牽牛の訪れを待っているようだ。

コメント (8)
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