今日は愛の七夕。織姫・彦星の幸せ日。こんな今日の運勢だったのだが…。
夜空のはるかかなたにかかる天の川
ただ一度の対面の喜びは、人の世の数知れぬ逢瀬よりもはるかに大きい
水のようにあふれる 愛の心
夢のようにはかない このひと時
織姫の帰り道を見るのはつらい
宋代の詩人・秦観は詠い、二人の愛がずっと変わらないなら 朝な夕なに思い煩うことなどあるまい。いつもいつも顔を合わせる必要があるのだろうか、と思いを巡らせている。
星の輝きにしては明るすぎる、まぶしいほどに強い光のトンネルが見える。真っ暗闇の中には幅の広い川がとうとうと流れている。
トンネルを抜ける。川を渡れば、会いたかった懐かしい人に会える。
手を差し出しておいでおいでと手招きしてくれている。その手につかまればいいのだ。
会いたい! …と、突然どこからか自分を呼ぶ声がした。そして、行ってはいけない!と聞こえた。そこで意識が回復するという。
天の川ならぬ三途の川、臨死体験と仏教的側面に関するお話を伺う機会があった。
いずれにしても距離は大切だ。見上げる夜空の美しさ。日々一緒に生きる適度なつながり。
夢のようにはかないひと時、日本では織姫が牽牛の訪れを待っているようだ。