
そこはかとないユーモアが漂い、時に笑わせ、時に強く感情を込めた話しぶりで耳目を集める、信野善光寺大勧進第104世貫主栢木寛照氏の90分プラス5分に及ぶお話に聞き入った。
いくつか記憶に残った視点を残しておこう。
あらゆるものには原点がある。
「宗教心って、なにから生まれてきたのでしょうね」と問いかけられる。
大木や大岩に注連縄を張ったりしていますね。御神木や磐座として神の宿りを感じて生きていた、この自然(山岳)崇拝、ここが日本人の信仰のスタートだったのです。
仏教が伝わり、農耕文化が広がる。蓄えることに覚醒し、争いや殺し合いを生むようになった。
生きとし生けるものの命を尊べ。殺してはならない。どの部族も命の尊さに気づいているのに、戒律もあるのに、争いは絶えない。
私たちの祖先を、「私がいて、私の父と母がいて、私の父と母の父と母がいて、私の父と母の父と母の父と母がいて、…と30代さかのぼると、どれだけの人数になると思いますか」
5億3千万人です。母の筋で30代さかのぼれば、2億。。。千万。父方をさかのぼると…。
と、どこかでみんなつながってくる。
「自分がいただいた命は、何憶何千の人たちの精神をいただいているのです」
「暮らしの中に7:3で生きる思考(思念、覚悟と言っていい?)を持つと、その人の人生は必ず幸せになります」
7割は相手の幸せを願って生き、3割を自分の幸せのために生きる。7割出資しても他人から7割戻ってくる。3割の上がりで(収入、収穫)で経営できるようになっているんです。
「先祖、創設(立)者の精神や哲学を忘れたり軽んじた家や企業が、うまくいくはずがありませんよ」

自分への問いかけとして聞きとめた。
代々の女たちが継ぎ渡してきてくれた日々繰り返しの営みを、あだや疎かにしてはなるまいな。
陰日なたなく働かな、仏さんが見てはりますえ。