セロトニン

曇り空、雨を抱えた空色・・・おやまぁ・・梅雨入りした地域もあるようで・・・
秋田の梅雨はまだだけど・・・どうなんだろ？こりゃ梅雨入りも近いのかな？

昨日の能代も雨が６０度の角度で降ってた・・・歩くしか手段が無い身としては、洗濯物を抱えて傘をさして・・・なんてのは少し鬱陶しい気もするが、遠くは無い道のりだからね・・・しゃぁないなぁ・・・病院に着くとやっぱりズボンの裾が冷た～い（笑）
真っ直ぐに落ち来ない雨は嫌いだなぁ～、ビショビショだぜ・・(^_^;)

茄子の味噌炒め、ウズラの卵の煮つけ、ゴマ豆乳ジュースやキウイなどを見せるとホコホコと顔を崩して直ぐに箸を取り出しつまみ食い・・・（笑）
それと、
前日に夜なべして縫いあげた少し派手かな？という色合い？チョッキのようなものを見せて、「着てみるかい？」と言うとニコニコ顔でうんうん。少々派手よねぇ・・・とは内心思っていたが、イエイエ、老人の顔によく似合ってさ・・・う～む・・・不思議な人だ・・・なんて思ったりした（笑）
まぁ、ワタシじゃ着ない色合いだからね・・・似合う似合わないというのは不思議な感覚なんだなぁとあらためて思ったりする。

前回来た時に、毎日同じものばかり着てるのは嫌なんだとキレまして・・・いやぁまぁ・・・ちょっと複雑な気分もあった。ずっと気掛りでもあった訳です。と言っても、何でもいい訳じゃないし、とにかく軽くて暖かいという条件を満たさないとイケない。もう、冬物はどこのお店でも売ってない季節だしなぁ・・・う～～む・・・

しかし、「同じ・・・」というが、どんなに言っても洗わせてくれなかったじゃん、それを気に入ってたのは自分だったですよ～・・・と頭の中で首をひねってしまった。
それはワタシが作ったもので、寒がりなので暖かなフワフワ素材を背中などに余計に縫い合わせたりしての真冬バージョンな訳です。しかし、何故かエラク気に入っていて、中々洗濯をさせてくれない・・・ご飯粒なんかくっついて干乾びてたりするのに（笑）
秋田の春先は寒い感じが長引く・・・なので今も冬バージョンな訳ですよ・・・何度かは洗濯も出来たのだけど・・・まぁ、確かに着たきりスズメっぽいわなぁ・・・（苦笑）
元々お洒落な母が毎日同じものばかりじゃつまらないんだろうとは容易に思い当たる訳です。

ワタシも妹も週に一二度会うだけだから、丸々一週間は着たきりスズメ・・・妙に納得するんですが、自分で着替えても、結局は気に入るものばかりを着たがる、結果、毎日同じものを着る・・・ということになる。

で、気にはなるが、冬バージョン風でとなると、そうそうストック生地は無い訳ですよ・・・ひっくり返してあ～だこ～だとやっとかき集めて数日前から縫いかけたまま能代に持参。
ええ、もう少しで出来るという状態までにして持参したけど、あれこれとやってたら、結局夜の９時まで縫物三昧で（笑）出来上がって病院に持って行けたのでした（笑）
気に入ってくれて良かったが、単純に暖かい、新しい服・・・というのを喜んだだけかもしれない（苦笑）

風呂上がりにそれを着て廊下に出たら、お掃除オバサンに何気に「あら～いいわねぇ～、とってもいいよ、似合ってる」・・などとおだてられたらしく（苦笑）・・・褒め上手なオバサン・・・いつも気さくで人柄がいい方なんだわねぇ・・（笑）褒め方が嘘っぽくないから、気持ち良く素直に受けられる。
ああ、褒め上手って居るよなぁ・・・嫌味に感じさせない心地よさに脳内ではセロトニン（幸せホルモン）が出るんだなぁ（笑）上手におだてる・・・これ、ワタシはヘタクソだ・・・（苦笑）
ホントに感心したように何度も。
母はまるで猫のようにゴロゴロ喉を鳴らし・・・（笑）
お陰で、何だかとてもご機嫌（笑）
ふぅ～ん・・・病室に戻ると・・・気持ち良く直ぐにベッドに横になり、もう寝息を立てたりする。

う～ん・・・女なのだねぇ・・・などと苦笑しつつ、８８歳の老女の寝姿を思わず見つめてしまったのでした（笑）