二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2014 J2第5節 京都vs札幌

2014-03-30 | 蹴球

京都サンガF.C.△1-1△コンサドーレ札幌
56'アレッサンドロ
(assistジャイロ)
          78'内村圭宏

■ギア比
 軽いギアだとスイスイと前に進み、重いギアは加速には向かない(その分、トップスピードは出る)。フォルラン擁するセレッソ大阪を例に挙げてみると、フォルランを経由しないセレッソは軽めのギアがガチッと噛み合って軽快に前に進むが、フォルランを挟むと途端に“重く”なってしまう。そして軽→重のシフトチェンジは、状況を見てからでないと有効でもない。
 京都にはフォルランはいないのだが、まったくもって攻撃に軽快さがない。ボールを持っても攻勢に転じるスピード感がなく、保持してから次のプレーをする選手を探している。今日は今までブレーキ状態だった山瀬功治が中に入る時間帯が増えたことで、若干ギアチェンジのぎこちなさは改善したものの、やはり初速が遅い。かといって、鳥栖や新潟のように重いギアに入れてトップスピード全開で疾走するところまで思い切れず。鳥栖や新潟は、「ボールを奪えば何をやるか?」という共通理解が深い。そこがマチマチである限り、スピードには乗っていかない。
 後半になると、61分に左サイドで駒井善成と比嘉祐介が絡みながらスムースな突破をみせたシーンなどギアが噛むシーンもあった。現時点では、試合を重ねながら共通理解を深めていくのを見守るしかない状態。我慢するしかない。

■みすみすミス
 守備に関しては試合を重ねるごとにボールアプローチの厳しさが出てきて、そこは目に見えて良くなってきている。特に今までさんざん穴を空けていた比嘉に安定感(というかバランス感)が出てきたのは大きな収穫。逆に右サイドの石櫃洋祐のプレーがハッキリせず、散々右を狙われたのだが。石櫃はともかく、失点に繋がったプレーを除けば、守備の良さが光った試合だったに違いない。がしかし、このミスが痛すぎた。酒井隆介のクリアがバヤリッツァに当たり、相手ボールに。ここからコーナーキックを献上して押し込まれた。このシーン、オスンフンがしっかり声を掛ければキーパーボールにできただろうし、バヤリッツァにしても酒井のプレーが完全に予想外だった有り様。DF陣の奮闘により何度か決定機を阻んでいたが、DF陣のミスでみすみす勝ちを逃した。何ともまぁ、我慢が必要なチームですなぁ、と。


〈京右衛門的採点〉
 オ 6.5 …キャッチにパンチに安定感あふれるプレー。一瞬のCBとの連携不足だけが残念。
石櫃 4.5 …行くか行かないのかハッキリしないプレー多く、裏を狙われまくり。攻撃も残念。
酒井 5.5 …よいカバーを見せていたが、失点につながる安易なミス。もったいない。
バヤリッツァ 6.0 …前半の神クリアは1得点モノの価値。強さを発揮もやや前に出すぎ。
比嘉 6.5 …守りに粘り強さがあり、前に出ると可能性を感じる攻撃シーンになった。
ジャイロ 5.5 …守備面はよく効いているが、舵取り不足。単独の攻撃参加も悪くはないが。
工藤 6.5 …プレスの読みがよく、全体のバランスを取った。攻めはやや狙いすぎか。
駒井 6.0 …ポジションに縛られることなる好守に目立つ。数的不利でも仕掛ける姿勢や良し。
山瀬 5.5 …中央に入って視野の広さが生きるが、まだギアが噛み合ってない部分も。
アレッサンドロ 6.0 …得点シーンは見事。球離れが良い時と悪い時のギャップが激しい。
大黒 5.0 …存在感希薄。山瀬との横の関係性、アレサンとの縦の関係性に配慮しすぎ?
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中山 6.0 …本来の意味での舵取り(ボランチ)なプレーを見せ、ビルドアップ光る。
三平 ――
有田 ――
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バドゥ監督 5.5 …相変わらず交代は遅いが、意図はわかる。実戦でコンビネーション熟成中?