大宮アルディージャ○2-1●京都サンガF.C.
54'カルリーニョス
(PK)
67'大黒将志
(↑CK山瀬功治)
89'河本裕之
(↑渡部大輔)
[警告・退場]
・大宮
3'菊地光将(C1)
22'横谷繁(C2)
90+2'金澤慎(C2)
・京都
88'ダニエルロビーニョ(C5)
【全体の印象】
開始早々PKを獲得するも大黒が決められなかった京都。その後も走力で上回って圧倒的優位を保つが、ゴールは脅かせず。攻守に精彩を欠く大宮は後半開始から積極的に押し込み、PKを奪って先制。セットプレーから追いついた京都だが、「大黒頼み」でプレーは去年同様アバウト。終盤、大宮のロングボール主体の攻撃に守備が綻びをみせ、苦杯を舐めた。
【特記ポイント】
■マンオブザマッチは加藤順大
・もしも大黒のPKを止められてなかったら、大宮は大敗した可能性も…。
・大宮は全体的に出来は良くなかったが、加藤の安定感は傑出。
・頼もしいGKがいれば、最終ラインもズルズル下がらなくてすむしね。
■前後半で潮流が逆転
・前半は京都の早い出足と早いボール回収でゲームを支配。
・大宮はアバウトに前に蹴るだけで怖さなし。横谷はラフでミスだらけ。
・後半から大宮の前線が裏を衝きはじめ京都の最終ラインを押し下げる。
・最終ラインと金南一との間にスペースが空き、そこを横谷に使われ大宮ペースに。
・流れを掴んだ時間帯でのPK獲得&ゴールゲットした大宮。
■大黒の功罪
・前半はボールを引き出す動きも少なく存在感もなく、すこぶる不出来。
・後半山瀬が入ってからは大黒目がけてボールを入れる「戦術大黒」に。
・一発で決めきる得点感覚を見せ付ける。動きの質とは無関係に点は取れる。
・前半は割と丁寧に組み立てようとしていたが、結局は「とにかく大黒を狙え」になるのね…。
・まぁ大黒も意識して周囲を生かすプレーもみせるようになったんだけど…
・つまるところ攻撃面は去年と同じことやってるだけ。
■逆襲のシナリオが描けない交代策
・登録したサブメンバーにFWゼロ。高さで勝負できる選手もおらず。
・何とか逆襲したい時に使えるカードがないのか、それとも…
・どうしても動かせないカード(大黒)があって思い切った手を打てない?
■深刻なGK不足
・杉本は非常に良いプレーを連発していたものの、フラフラっと前にでた2失点目は致命的ミス。
・出るのか出ないのか、CBとのコミュニケーション面は去年から相変わらず今ひとつ。
・1度のミスが致命傷になるGKというポジションの不条理さ。難しさ(そして重要さ)。
・そこそこ安定してた清水が全治3ヶ月。杉本も山田も怪我明けで経験不足。
・困った。
【本日のひと言】
「3節にして先行するライバルを、追う身や」