老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

紫式部を主人公にした小説

2008年07月28日 | 平安時代の京都
散華―紫式部の生涯〈上〉 (中公文庫)
価格:¥ 980(税込)
発売日:1994-01
散華―紫式部の生涯〈下〉 (中公文庫)
価格:¥ 980(税込)
発売日:1994-02

紫式部を主人公とした、私の知る限り、唯一の小説。

その名が世界的に高名なのに、その生涯についてほとんど知られていない、この大作家の生涯について、

同じ女性作家である杉本苑子さんが、その想像力の限りを尽くして描いている。

葦の茂る賀茂川の河畔、夜盗が出没する平安京の夜の闇など、

紫式部の生きた時代の京都に想いを馳せるのには、数少ない、

そして、格好の一冊だと思う。

藤原道長と紫式部の関係も、後半のテーマの1つで、

二人の微妙な関係の描写も女性作家の杉本さんならでは。

源氏千年紀の今年、この小説はもっと注目されてよいのでは!

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