東海道新幹線のグリーンにのると、二種類の車内誌が各座席に付いている。
1つが比較的書店でもよく見かける「WEDGE」という雑誌で、もう1つが「ひととき」という雑誌だ。
「WEDGE」の方はビジネスマン向けの経済誌だが、
「ひととき」の方は、京都や奈良、滋賀などJR東海沿線の街や史跡を、一流の学者や芸術家などが綴ったエッセイ、などで構成された上質の観光案内誌、とでも呼ぶべき内容で、
なかなか読み応えがあるし(たとえば、最近まで中西進さんが万葉集ゆかりの地を訪ねるという企画の連載があった)、掲載されている写真も美しい。
各座席の背の裏についている網でできたポケット部分に、
これら二種類の雑誌が差し込まれており、
乗客は自由に持ち帰ることができる(内容は書店などで売られているものと同じだが、車内用のものは、定価は印刷されておらず、「ご自由にお持ち帰りください」と印字されている)。
市販のものは「WEDGE」は400円、「ひととき」は500円だから、
合計900円のおまけが、東海道新幹線のグリーンには、付いていることになる。