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アンドリューワイエス

2008年12月27日 07時53分33秒 | Art

      アンドリューワイエス

23日 渋谷の文化村に思い切って出かけてきた。アンドリューワイエス 久し振りで、しかもやはり観に行きたかった。何故それ程惹かれるのだろうか? ワイエスの日本展示は今回で3回目だそうだ。私が最初に観たのは大学時代、ヨッチャンとである。窓ガラスのレースのカーテンが風邪で揺らぐ一瞬を描いてあったのと、クリスチーナの世界という丘の上の家に向かって野原で横たわった女性が手を差し伸べているあまり意味の感じられない心象派のような絵が記憶に残っている。2回目はなんと言っても ヘルガという女性の横顔である。

 今回は以上のような強烈な印象を与えてくれる作品は無かったが、一つの作品ができるまでのいくつもの習作が並べられていて、作者がいかに創作してきたかが窺えて興味深かった。 

 何が気に入っているのであろう。初めてこの絵画に出合って30年以上経つのだが、変わらないのは私の心の感受性も同じく根底は変わってないという事である。そして 今の私の眼を少し気付かせてくれたのは、一昨年の妻有トリエンナーレである。日常のありふれた生活の一瞬や、使われ磨り減った家屋の一瞬をを静謐な眼で見つめ、正確に描写してゆく。ワイエスには其処に精神性というか神秘性まで描きこまれているように思う。