くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

ある日、病は突然に!(6)~レーザー光凝固

2014-05-02 00:27:39 | 健康のためなら死んでもいい!?
レーザー光凝固とは網膜にレーザーを照射して患部を焼く施術です。

前の病院では、
レーザーは血管が閉塞して血が通わなくなった無血管野領域に照射し、
悪質な新生血管が生じるのを防ぐために行われるもので、
私のような症例ではレーザーは意味がないと言われていました。

ところがセカンドオピニオンを求めた医師は、
それは教科書通りで間違いではないが、
レーザーで浮腫の原因となっている領域を焼くことによって、
溜まった水が自然に任せるよりも早く体内に吸収されることが期待できると言います。
要するに、レーザー照射のやり方の問題であると。

ただし、レーザーにはデメリットもあります。
網膜を焼きつぶすのですから、その部分の視細胞は死んでしまうわけで、
場所によっては視野欠損が生じることになります。

そこでどのくらいの視野欠損が生じるのかを尋ねると、
最初は視界の外側ぎりぎりの部分の網膜にレーザーを照射するので、
日常生活ではほとんど気がつかない程度だと言います。
そして様子を見て、効果がなければ、
さらに視界の内側に向かって追加の照射をすることになるのだそうです。

処置は点眼液の麻酔を注し、
レーザーを照射する機械の前の椅子に座ります。
機械にあごを載せて照射されるレンズを覗くと動けないように頭をベルトで固定され、
さらに看護師が手で頭を押さえます。
医師が機械の反対側に座り、「まっすぐ前を見ていてください」と言うと、
強いせん光が何度も放たれました。

最初は痛みも何も感じなかったのですが、
せん光の回数が増えてくると、眼の奥にズシーンとした重くて鈍い痛みと、
わずかな熱を感じ、網膜が焼かれているという感触が伝わってきます。
時間的には数分間でしたが、全部で600ショットのレーザーを打ちました。
一回で10ショット打てるそうですから、60回照射したことになります。

強い光を受けたせいで、しばらくは視界が赤く染まっていましたが、
それもすぐに元に戻り、レーザーを打つ前と同じ状態に戻りました。

レーザーが効いたのかどうかは、
一週間後の検診の結果を見てということになります。







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