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くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

親の成長って?

2011-12-21 22:16:26 | 子育て
「子供(育児)とともに、親も成長する」 とはよく言われることです。
それでは、子供が大きくなったら親の成長は終わるのでしょうか。

それぞれの人が持つ、物事に対する価値観というものは、
その人が生まれ育った時代や社会、家庭環境などによってさまざまに異なります。
あかの他人のみならず、同じ家庭で生活する親と子の間でさえそうです。

子供は成長とともに、親とは違った価値観を身につけます。
生まれ育った時代や社会、環境が違うのですから、それはあたりまえのことです。
相手があかの他人なら、嫌ならつきあわなければいいけれど、
親子の場合はそういうわけにはいきません。
だからといってお互いが相手を否定し、自分の価値観を認めさせようとすれば、
そこから親子関係に軋轢や断絶が生じます。

親も子も、一度骨身に染みついた自分の価値観というものは、
大人になってから、そうやすやすと変えたり捨てたりできるものではありません。
そうするとそこには葛藤や不安、動揺、当惑、反感などのさまざまな感情が生まれます。

子供が成人してからの「親の成長」とは、
親と異なる子の価値観を受け入れて変わることではなく、
その違いから生じるさまざまな感情を乗り越えていくことではなかろうか、
そう最近思うのです。


孫がかわいい理由

2011-11-14 22:46:03 | 子育て
「孫はかわいい」とは、よく言われることです。
その理由について、初孫が生まれた会社の先輩が言いました。

「孫がかわいいのは、親と違って責任がないからだとか、
 機嫌の良いときだけ相手にすればいいからだとか言われるが、それは違う。
 孫は、大人になった自分の子どもの再来なんだ」

中学生、高校生と成長するにつれ、
だんだん無愛想になっていくわが子を見て、妙に納得したのでした。


  

こんな人に限って・・・

2011-09-29 22:38:53 | 子育て
酒を飲むと、車が来ているにもかかわらず、
平然と横断歩道ではない場所を横断したり、赤信号を無視したりして歩く先輩がいました。

酒が飲めないシラフの私は、
鳴らされるクラクションに冷や汗をかきながら注意するのですが、
彼はまったく意に介さず、いつも困り果てたものでした。

「自動車が歩行者を轢いたら悪いのは向こう。だから絶対に轢かれない」

彼がこねる理屈もわからないでもありませんが、
それには運転者が、目の前の歩行者の存在を認識していることが大前提になります。
酔っ払いには、まるでそんなことには思いが至らないようです。
酔っ払うと事故が多くなるのは、思考力や運動能力が鈍くなるだけでなく、
アルコールによって「恐怖心」がなくなるからだと言われています。

しかし、酔っ払いでなくても似たような光景は日常的に見かけます。

赤信号でも堂々と交差点を横断する歩行者や自転車。
イヤホンで耳をふさぎ、携帯電話のディスプレイを熱心に見ている歩行者や自転車。
どれもこれも、決して自分が注意深いから事故に遭わなかったのではなく、
周囲が自分の存在を認識してくれ、交通ルールや交通マナーを守ってくれていたから、
これまで無事にいられたに過ぎません。

交通ルールに限らず、
私たちはお互いが社会のルールやマナー、モラルを守っているから、
毎日を安全・無事に過ごすことができます。

相手にだけルールやマナー・モラルを守ることを依存し、
自分は勝手気ままに振舞って無事に過ごせるほど、この社会は甘くありません。

ルールやマナー、モラルを守らずに事故に遭った者が、
自分のことを棚に上げて被害者面するのはお門違いというものです。



恥を恥と思わぬ者は・・・

2011-09-28 23:16:43 | 子育て
「恥を恥と思わぬ者は、いつも恥をかくときがない」

この言葉は、私の中学時代の英語教師が、
宿題を忘れた者や悪さをした者を叱るときの口癖でした。
要は、「恥を知れ」 ということです。

街なかでマナーの悪さを注意され、
逆ギレして悪態をつく若者を目にしたとき、ふとそんな言葉を思い出しました。

昔は、マナーを守らないことはもとより、
公共の場で激昂して口汚く罵ることも「恥ずべきこと」とされたものです。
それでも思わず感情が高ぶって大声を出してしまったときなどは、
あとで自分を振り返り、「穴があったら入りたい」などと感じたものでした。

「恥」の心は、狭い日本で人々がお互いに嫌な思いをすることなく、
円滑に暮らしていくために生まれた知恵であり、習慣だったように思います。

人は、自分で自分を客観的に見ることができなくなったとき、恥を恥と感じなくなります。

「自分らしさ」「自分探し」「自分の生き方」・・・
少し前から、何かといえば「自分」という言葉をよく耳にするようになりました。

自分を大事にするのは結構なことですが、大事にするあまり、
自分を客観的に見つめるもう一人の自分を失ってはいないでしょうか。

どうも最近、人々の「恥を感じるレベル」が、どんどん低下しているような気がします。


親の言ったことが身に染みる

2011-08-07 17:36:01 | 子育て
公務員は定年退職すると、民間企業や外郭団体に天下りします。
大企業の社員は定年退職すると、取引先の中小企業に再就職します。
中小企業の社員は定年退職すると、取引先の零細企業に再就職します。
リストラされた後の再就職にも、そのような傾向があります。

会社勤めをして20年もたって、いまさらながらに気がつきました。

「いまの時代は、いい大学に入って大企業に就職しても、一生安泰ではない」
そのように言われて、ずいぶん久しいものです。

確かにそうかもしれません。
しかし、一生安泰ではないかもしれませんが、
仕事を失う確率ははるかに低く、
生きていく手段の間口ははるかに広いといえます。
それは今も昔も変わりありません。

歳をとるにつれて、むかし親の言ったことが身に染みます。