院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

サッカー、対ガーナ戦

2013-09-11 17:35:45 | インポート

昨日は子供とホットプレートで焼きそばを作り、まったり食べながら
久しぶりにサッカーの国際試合を見ました。

ちょうど後半からみたので、
香川選手、遠藤選手、本田選手のリアルタイムゴールをばっちり拝むことが出来ました。

サッカー選手ってずっと走ってて、
その勢いのまま相手にあたってぶっ飛んでしまっても、
けろっと立ち上がってまた走ってますね。
普段高齢者の診察で、骨が折れるから絶対転ばないね~でなんて
心配している立場からすると、何をしても壊れなさそうで心強いです。

ディフェンスで緻密に連携をとってたかと思えば、
相手のパスミスでちょっとボールがこぼれ、味方ボールになると
スーッと前に走って、そこからどんどんパスがつながったりと
ホント、次から次へ状況に応じて変化して動いてて、思わず引き込まれます。
時々、表情が見えるくらいアップで映りますが、
みんなふてぶてしい面構えで、にくいぜ、かっこいいぜ!って
気分が上がりますね!
ゴールの瞬間は”ぃよっしゃー!”、大拍手ばちばちばち、近所迷惑ものです。

まだまだ先ですが、今回のワールドカップ、楽しみになってきました。


グルコーススパイクの話

2013-09-04 11:21:56 | 診療所

おとといの夜は、久しぶりの勉強会参加でした。
糖尿病についてのお話です。

糖尿病の血糖コントロールを見るツールとしては
血糖値とヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)値があります。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
血糖値は食事をしたり、運動したりでさまざまに変動するため、
外来でのフォローの時には、来たときの血糖だけを見て”いいね!悪いね!”だけでなく
HbA1cを見て、病院に来ていない普段の時の血糖の平均を評価しています。
現時点ではHbA1cは7以下でコントロールするのが合併症予防のポイントになっています。

今回の勉強会では、そこから一歩掘り進んで
7以下なのに心筋梗塞や脳梗塞のリスクはあまり減らないというところから
グルコーススパイクというお話で始まっています。
グルコーススパイクというのは、血糖値の山です。
健康な人では山は小さくなだらかですが、糖尿病の兆しのある人は山が高くなります。
その山は食事をしたあと1時間くらいでピークとなり2時間くらいするとまた正常に戻ります。
短時間で元に戻るような血糖の変化ではHbA1cはたいして上がらないのですが、
スパイクの時にできるメチルグリオキサールという物質は、
ずっと高い値で推移してしまうそうで
血管や尿細管を傷つけたり、血圧が上がってしまったりの一因となっているそうです。

そのあたりのメカニズムなどの詳しい話は複雑なので省きますが、
やはり食後高血糖は見過ごせないといったところでしょうね。

まだ、一般の病院ではメチルグリオキサールを測定することはできませんが、
こちらを測れるようになると予後の判定の一助になるのかなと思いますし、
そちらを分解してくれるような物質が薬として開発されると
糖尿病での大血管障害のリスクの減少が見込まれるのかなと思います。

夢が膨らむお話しでとても面白かったです。
講師は東北大学高等教育推進センター准教授の小川晋先生でした。