院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

プライマリケア連合学会の秋季セミナー

2011-10-09 06:12:55 | インポート
昨日は午前診療のあとに、お茶の水の東京医科歯科大学に行ってきました。
不整脈のことをおさらい出来るとあって、すごく期待していきましたが、
期待に違わぬ、すばらしい内容でした。

講師の先生は心臓血管研究所付属病院の山下武志先生です。
ここのところ発売されたワーファリンの類似薬、プラザキサなどの話題もあり、
携帯型心電図の存在を知り、これは24時間ホルター心電図より使える!と思いました。
学生のときに四苦八苦して覚えた抗不整脈薬は、ほとんど無意味なものだったなあ・・・。
これらの薬剤は、大規模臨床研究から生命予後に対してはほとんど使用する意味がなく
わずかに患者さんの症状を取り除くために使うということを明快に示してくださっていました。
”心電図を直すのではなく、患者さんの命と症状について考える”ことが大事と言うことを強調されていて
ともすれば、悩ましい心電図所見で右往左往しがちなところをはっきり線引き出来たと思います。
不整脈について怖い心電図パターンはほんの数パターン、これさえしっかりと見つけることが出来れば大丈夫。
だいぶ自信がつきました。

早速携帯心電図計をゲットしましたので、胸痛や動悸の方には今までよりも一歩進んだ診断が出来ると思います。