ドクターG知ってますか？

最近NHKの医学推理番組、ドクターGをとり貯めて、昼休みに見ています。

この番組は、毎週つぎつぎと優秀な総合診療医が登場し
自分が診断した患者さんの疾患名を、若手研修医にあてさせるというものです。
最初あれこれ候補が挙がって、カンファレンスで話し合われ、
病名を絞り込んでいく構成なのですが、おもしろいし知識の再確認にもなり一石二鳥です。

うちの診療所に来る患者さんは、多くは風邪や胃腸炎など軽微なものが多いですが、
中には、何だろうと首を傾げてしまう方もいらっしゃいます。
そのときに自分の頭の引き出しにいかに多くの疾患名が入っていて、はっきり整理されているか。
あまり見なくて忘れてしまっている病気もあるし、自分の分類に偏りもあります。
この間は、研修医のときに経験した椎骨動脈乖離の症例でしたが、
すっかり頭の隅っこに行ってしまっていて診断出来ませんでした。

番組に出ている症例は、問診と診察まで、検査なしに病名を絞り込んでいるのがみそで、
うちのような診療所でも、しっかり診察すればここまで出来ると思うと、
もっとたくさん勉強を続けないとと思います。

番組に出てくるドクターGは皆志が高く、見ていて心が洗われます。
自分も、総合診療を指向してきたものとして同じ方向を目指していきたいと思います。