院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨が、久喜市でも出ました。

2010-07-07 07:37:07 | 診療所
おとといの市だよりで、はじめて日本脳炎の予防接種の積極的勧奨が載っていました。
去年初夏から新しいタイプのワクチンが接種可能となっていましたが、
今回の広報で初めて打てるようになったことを知った方も多いと思います。

日本脳炎ワクチンはしばらく接種できない状況だったので、
打てていないお子さんがたくさん溜まっており、
中には一回だけ打ってその後打てなくなってしまったお子さんもいます。
なので、当院にも問い合わせがぽつぽつきています。

広報には保健センターか最寄りの医療機関に問い合わせてくださいとなっていたので、
昨日改めて市の保健センターに問い合わせましたが、ほとんど新しい情報はありませんでした。

わかる範囲のことを書いておきますね。
1. 現時点では、3、4歳の初回接種の方が最優先
2. 初回接種の方なら、7歳半までは公費で接種可能
※現在6歳半を過ぎている場合、初回の2回分は公費で接種可能。1年後のもう一回はだめ
4. 一回でもワクチンを打っている場合、新しいタイプのワクチンで追加接種不可能。

打てなかった時期のお子さんが打つための救済措置については相談しているそうですが、
現時点では来年の見込みも含めて全く見通しが立っていないとのお返事でした。
(これを聞きたいという人がほとんどなのですが。)

日本脳炎は、頻度が非常に低い病気なので、来年何とかなるとなれば、
今年は蚊に食われないことをできるだけ徹底して様子を見てもらうでもいいと思うのですが、
何しろ罹ると思い病気ですので、自費ででも打っておきたい方はいるでしょう。

予算編成やワクチン供給の事情などもあるのでしょうが、
このように心配しながら待っている方も多いですので、
早く決まってくれることを祈るのみです。

私の意見としては、
17年5月から旧ワクチンの供給がほぼストップしたことを考えて、
このとき3-4歳の接種適齢期だったお子さんが打てるよう
9歳までは旧ワクチンを打ち始めていたかどうかに関わらず、
公費で接種できるようにするのが妥当だと思います。