長さんの築きノート

日々の小さな反省、気づいたことを記録し、なりたい自分を築くために

黒豆の白い粉

2016年05月20日 | 黒豆の効能・効果
皆様こんにちは!!

丹波篠山いのうえ黒豆農園の黒豆の長さんこと福嶋長一郎です。
いつも丹波黒大豆をごひいきいただき、ありがとうございます。

私がこれまでに書いた黒豆に関するコラムです。
もしよろしければ、お時間のあるときにでも読んでみてください。

●黒豆の話・・・

丹波産の「丹波黒」の証として、黒豆の種皮の周りに「ろう粉」と呼ばれる、白い粉が噴くことがしばしば挙げられます。



確かに、「丹波黒」には白い粉が薄く付着しており、北海道産の黒豆は、真っ黒のテカテカです。

この白い粉は一体何なのでしょうか?

様々な作物の白い粉を研究しておられる、京都学園大学教授の深見治一先生はこうおっしゃっています。

「『ろう粉』とは『ワックス』、つまり油脂である。

ということは、水に弾くはずであるので、手や指で持っただけで取れることはない。

黒豆の白い粉は指で持つと白い粉が取れてしまうので、ワックスではない。

だから『ろう粉』と呼ばれているものは、実は厳密に言うと『ろう粉』ではない・・・・と。

-「じゃあ先生、この白い粉は一体何なんですか?」

「はっきり分かりません。」

「え~?」

「ただ、植物が生きていく上で自分の身を守る為に、様々な方策を取っているように、この白い粉も、黒豆が自分の身を守る為に出しているものということは十分に考えられます。」

とのことです。

ところが、黒豆の農家の方から面白いお話を伺いました。

この黒豆に噴く白い粉は、栄養分を多く含んだ丹波篠山の土壌が、黒豆に沢山の栄養分をもたらし、良質なたんぱく質として豆の中に蓄えられ、溢れ出したものが白く粉となっていると言うのです。

これには、科学的な裏付けを取っていませんが、証明されれば、丹波篠山で育った「丹波黒」だけに「ろう粉」が噴く理由が、単に品種だけのものではなく、豊かな土壌と気候がもたらしたものであると分かります。

まだまだ謎の多い「ろう粉」ですが、何か期待のようなものが感じられます。

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