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マーケティングの基礎知識

今回は「マーケティングの基礎知識」について整理します。

【マーケティングの定義】

AMA(アメリカマーケティング協会)は昨年、約20年ぶりにマーケティングの定義を更新しました。

(2004年のマーケティング定義)
Marketing is an organizational function and a set of processes for creating, communicating and delivering value to customers and for managing customer relationships in ways that benefit the organization and its stakeholders.
マーケティングとは、組織的な働きとその一連の過程である。それは組織とステークホルダーにとって有益となるよう、顧客に向けて価値を創造・伝達・提供したり、顧客との関係性を構築したりするための組織的な働きとその一連の過程である。

参考までに
(1985年のマーケティング定義)
マーケティングとは、個人や組織の目的を満足させる交換を創造するために、アイデア、財やサービスのコンセプト形成、価格、プロモーション、流通を計画し実行するプロセスである。


2004年の定義では「価値」と「コミュニケーション」「顧客関係性」というキーワードが追加されています。
またステークホルダーレベルに概念が拡張しています。


【マーケティングコンセプト】
(マーケティング・コンセプトの変遷)

マーケティングコンセプトは時代とともに変遷を繰り広げています。

①生産志向
作れば売れる「需要>供給の関係」が前提となっています。
生産活動をいかに効率よく行うかという点を重視し、販売は二義的なものとして扱われました。

②販売志向
プロダクトアウト(いかに販売するか)の考え方が基礎になっています。
標準化された製品が大量に生産されており、販売面の強化が重視されています。
流通業者の重要性が増し、売り上げに基づく利益が目的となります。

③マーケティング志向
マーケットイン(市場、顧客を出発点とする考え方)の考え方が前提となります。 
「需要<供給の関係」の成熟市場において、いかに顧客満足の提供を行うかが必要になります。
つまり顧客満足による利益が目的です。

④社会志向
企業の利潤のみならず「3つの調和」を重視する考え方です。
「3つの調和」とは「企業の利益」「消費者の満足」「社会の利益」の調和です。


次回は「マーケティングマネジメントプロセス」について整理します。

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