大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

公営住宅団地の現実

2014年09月26日 | 労働者福祉
静岡新聞の特集「公営団地の現実」を興味深く読んだ。
新聞社の調査で県や市町が設ける「公営住宅」では、65歳以上の高齢者の単身世帯の割合が4戸に1戸に達し、高齢者の孤立が深刻化していることが判明した。
この実態は近未来の静岡県の地域社会を予見させる。
6回のシリーズでは克明にその姿を表している。

超高齢化社会とはどんな社会であるか?
シリーズ1では、高齢の母親と統合失調症の息子の二人暮らしを取材している。
息子の暴力に耐え切れず通路生活を1年も続けている母親を追った。
なり手のない民生委員の問題も深刻だ。
シリーズ2では、介護認定外の高齢者の支援について。
仕事をなくし、社会とつながりを失って孤立する男性の姿を追った。
シリーズ3は、近くに頼れる身内のいない一人暮らしの高齢者たち。
毎日不安な日々を送る高齢者の安否確認のための「見守り推進員」の存在を報じた。
シリーズ4は、若い時から勝手気ままに生きてきたことを後悔しながら、孤独な日々への絶望感でいっぱいの高齢者を追う。
シリーズ5・6では、このどうしようもない絶望感から立ち直るために努力する人々や、そんな人々の居場所づくりを報じている。
シリーズ最後に紹介された、絶望から立ち直った高齢者の言葉が印象的だった。
「ここに来れば人の声が聞こえる、顔が見える。
それだけでいいの」

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