大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

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59%が400万円以下

2014年04月25日 | 労働者福祉
年収400万円以下の労働者は、2000年に50.9%でしたが、2012年には59%にまで増加しています。
そのうち年収300万円以下の労働者は、33.5%から41%に増加しています。
いずれも1年間通しで働いている労働者でありますが、300万円以下の男性労働者の割合も35%に達しています。
亭主が外で働き、奥さん子育て中は専業主婦、子育て終了後はパートで家計手助けのパターンは、完全に過去のものとなりつつあります。
男女格差の是正はどうやらこういう形(男性賃金の下落)で進んでいくのでしょうか?
ちょっと違うんじゃないかと目を疑います。
個人消費が伸びて内需拡大などは夢のまた夢ですね。

(ワークライフ研究所提供)

最近では生活するためにダブルワークどころかトリプルワークせざるをえない労働者まで耳にするようになりました。
こういう状況が常態化すると、現行の労働法では守れない労働者がたくさん出てきます。
週40時間の労働時間規制も意味をなしません。
儲けを出すためにはなんでもありの現代社会、週20時間を超えなければ社会保険に加盟しなくても許されますので、細切れのシフトで労働者を有期で雇用します。
20時間の職場をトリプルワークすれば週60時間で、時給800円として週4万8千円、月19万2千円で、年収230万円です。
これで病気すればもう完全な「生活困窮者」です。
健康保険すら入れない人は直近の切実な問題ですが、年金などの未加入者も老後になると大変な社会問題になるでしょう。
そしていよいよ「残業代ゼロ法案」も動き出しました。
そろそろ残酷な現実社会に向き合いましょう。


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