大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

現代の経営(経営管理者のマネジメント)

2015年04月14日 | 読書
この書物はリーダーのための一冊でもあります。
私自身が悩んでいたこともこの言葉で目が開かれました。
リーダーシップとは姿勢である

新訳 現代の経営〈上〉 (ドラッカー選書)
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

企業において、その秩序、構造、動機づけ、リーダーシップに関わる基本的な問題の多くは、経営管理者をマネジメントすることによって解決される。
経営管理者は最も高価な資源である。
最も早く陳腐化する資源であって、最も補充を必要とする資源である。
彼らのチームを築くには数年を要する。
しかし、それはわずかの間の失敗によって破壊される。

経営管理者をいかにマネジメントするかによって、事業の目標が達成されるか否かが決まる。
人と仕事をマネジメントできるか否かも決まる。
なぜならば、働く人の姿勢は、何にもまして経営管理者の行動を反映するからである。
彼らの姿勢は経営管理者の能力と構造を映す。
働く人が成果をあげるか否かは、主として彼らの上司たる経営管理者が、いかにしてマネジメントされるかにかかっている。

経営管理者のマネジメントにおいて第一に必要とされるものは、目標と自己管理によるマネジメントである。
経営管理者一人ひとりが必要な努力をし、求められる成果を生む。
そのためには、彼らの仕事が最大の成果をあげるよう組織されなければならない。

したがって、第二に必要とされることは、経営管理者の仕事を適切に組織することである。
組織された集団は、組織としての文化を持つことになる。
組織に特有の文化は、組織の全員に共有されるものとなる。
組織の卑しい文化は卑しい経営管理者をつくり、偉大な文化は偉大な経営管理者をつくる。

そこで第三に必要とされることは、組織に正しい文化を生み出すことである。

企業は統治のための機関を必要とするから、第四に必要とされるものは、CEO(最高経営責任者)であり、取締役会である。
この機関は、リーダーシップと意思決定のための機関とともに、他方において点検と評価のための機関でもある。

第五に必要とされるものは、明日の経営管理者の育成である。
明日の経営管理者は、仕事ができればできるほど真摯さを求められる。

第六に必要とされるものは、経営管理者の健全なる組織構造である。

あらゆる企業において、経営管理者は正しい目標か誤った方向かのどちらかに方向づけされる。
避けることはできないのである。
前述の六つの領域において、マネジメントに与えられた選択肢は、それらの仕事を正しく行うか間違って行うかのいずれかである。
そして、それらの仕事を正しく行うか間違って行うかが、企業の存続と繁栄、あるいは衰退と崩壊を決める。


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