大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

合成の誤謬

2015年04月21日 | 経済
お金は経済の血液です。
国民の持っているお金を日本経済の血液としてどう流すのか、それを子どもや孫のために真剣に考えなくてはなりません。
銀行は本来血液ポンプの役割を担いますが、動脈硬化に陥っています。
せっかくのベアも預金に回すとまたお金が滞留しますし、豊かな高齢者ももうそろそろ老後のための貯蓄から抜け出さないと大変なことになります。
社会全体がまた一歩、心筋梗塞や脳梗塞に近づいてしまいます。
これも合成の誤謬です。

これまでの日本は歳入を大きく上回る歳出をしてきました。
日本の財政破綻がリアリティを持って受け止められるようになってきました。
しかし今もなお政治は、入ってくるお金をどう再配分するかの議論に時間と労力を使っています。
あまりにお粗末な政治ではありますが、有権者は地域活性化と称するバラマキに期待してか、従来通りのお粗末政治を選択しました。
これもまた合成の誤謬です。

今回の統一地方選挙でも若者の投票率は最低です。
若者はお粗末政治に不満を抱いていますが「自分ひとりが大切な時間を削って投票に行こうとも、どうせ結果は同じだから投票には行かない」と言います。
その結果、ますます若年層の投票率は下がり、政治家は投票率の低い若年層の意見を反映するインセンティブを薄めます。
これも合成の誤謬です。

衆議院選挙年代別の投票率推移です。

さてあなたはどう思いますか?