大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

働き方モデルの今昔物語

2015年04月03日 | 労働者福祉
興味深いセミナーが計画されています。
静岡ワークライフ研究所主催の「自主研究成果発表セミナー」です。
このセミナーの講師は、労働政策研究員の濱口桂一郎氏。
3月23日づけの日経新聞「働き方改革の視点」でも持論を展開していました。

日本経済が世界NO1と言われていた時代、それは「3種の神器の時代」でもありました。
「3種の神器」とは、終身雇用、年功賃金、企業別組合のことです。
当時の働き方のモデルは、「女房子供を扶養する男性社員」モデルでした。
企業はその生活を保障するかわりに、社員は仕事の中身も、働く時間も、働く場所すらも会社の指示のままにモーレツ社員として働きました。

それが「新日本的経営システム」導入により、企業別組合を除くふたつの神器は壊されていきます。
生涯雇用保障を労働組合は死守しようとしますが、90年代以降正社員は縮小され、パート・アルバイトなどの非正規社員がそれに代わって採用されていきました。
それにともない、新卒の若者の多くが不本意な非正規に追いやられ、社会問題化していきます。
一方、正社員は幸福かというと、さらにモーレツな働き方を強いられて、いわゆるブラック企業現象が問題化してきました。
正社員も非正規社員も決して幸せな働き方をしているとは思えません。

どうすればこの矛盾を解消し、新しい働き方モデルが生み出せるのか?
そのヒントをいただけるようなセミナーになると思います。
労働関係の仕事に携わる皆さんにはぜひ聞いていただきたいセミナーです。
日時:4月24日(金)13:30~16:40
会場:ロッキーセンター
問い合わせは、「静岡ワークライフ研究所」054-273-3000 まで。