大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

現代の経営(利益の機能)

2015年04月09日 | 読書
私たちの事業はNPOなどと同様に非営利の事業です。
行政は税金によって運営され、企業は市場から利益を生み出して活動します。
私たちの活動資金は、会費や善意の寄付(カンパ)によってまかなわれます。
そのことを可とするのはまさに私たちの事業が人々に“共感”を与えられるか否かにかかっています。
これは労働組合も同様で、組合員の共感を得るような活動がなければ、運動は衰退していきます。


新訳 現代の経営〈上〉 (ドラッカー選書)
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

利益の第一の機能は、仕事ぶりを判定するための尺度である。
第二の機能は、未来に焦点を合わせるということである。
企業にとって第一の責任は、存続することである。
未来のリスクを賄うための利益、事業の存続を可能とし、富を生み出す資源の能力を維持するための最低限度の利益をあげることは、企業にとって絶対の条件である。

事業のマネジメントとは何か。
それはマーケティングとイノベーションによって顧客を創造する活動である。
そのためにも第一には事業のマネジメントは起業家的でなければならない。
官僚的、管理的、さらには政策立案的な仕事であってはならない。
第二には、環境適応的ではなく創造的な仕事でなければならないということである。
第三には、業績によって評価される意識的な活動でなければならないということである。
このことは具体的には、事業は実現可能なことを行うだけでなく、実現が望ましいことについて自ら目標を設定しなければならないということである。

しかしそれらのためには、マネジメント自らが自らの企業がいかなる事業を行っているか、いかなる事業を行うべきかについて、意思決定を行っておく必要がある。