東富士五湖有料道路を山中湖ICでおりて、湖岸の729号線を走ります。
日の出前の薄暗い道路で、不慣れな道です。
目指すはパノラマ台なのですが、確実な場所が判らなかったので、とりあえず平野の交差点まで
カーナビに案内させました。
パノラマ台は、730号線で三国峠に行く途中に有るらしい事は、調べて判っていたので
平野で左折するのです。が、それでとんでもないヘマをやらかしました。
平野は、変速の4差路なのです。
平野で左折したまでは良かったのですが、なんか感じが変です。
そのうち「道志みち」の案内が、ガーン!?
やっちまったぜ! 一つ手前を左折してしまったのです。
あわててUターンして平野へ、もちろん連続して左折の道が有る交差点です。
左に曲がってすぐに又 左です。まるでUターンなみの曲がりできついこと。(泣)
右前方に光りが当たり始めた雄大な富士山が見えます。
早くパノラマ台を見つけなければ、チャンスを逃してしまう。
きついカーブの曲がり角に、左にトイレの有る駐車スペースが有りました。
2台ほど車が駐まっています。
とりあえずそこに車を駐めて、富士山の写真を撮る事にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/69/837d747fe194a002efeafbadd37ebd55.jpg)
そこへもう一人の男性がやってきて「ここはパノラマ台ですか?」と聞いてきた。
「イヤー私も初めてなので、良くわからないのですが」と答えると「実は三国峠まで行って見たが
それらしい駐車場が無かったので、戻ってきたのです。」という。
「それじゃここがパノラマ台じゃないでしょうか。パノラマ台にはトイレが有ると聞いてますから。」
そんな話をしているところに、中年のご夫婦がやってきた。
挨拶をして「ここはパノラマ台でしょうか?」と尋ねると「そうですよ。」という。
どちらからと聞くと「ここ山中湖に住んでいるのです。ここからも見えますよ。」という。
「あなたはどちらから?」と聞くので、車のナンバーを指さして「ここからです。」と答えると
「ああ茨城からですか、どのくらいかかりました。」「2時間半かかりましたよ」
そんな話をしていると、先ほどの男性が戻ってきて「私は群馬から来た」という。
名前も知らない人達が、こんな風に話せるのも、旅の楽しみでもあり、情報源でも有る
三人でしばらく富士山談義をして楽しんだ。
ここがパノラマ台と判れば、後はここから「鉄砲木ノ頭(てっぽうぎのあたま)」を目指して登るだけである。
登山靴に履き替え、ザックに持ち物を詰めていると、奥に止まっていた車から年配の男性か降りてきた。
話を聞くと、昨日は杓子山に登って富士山の写真を撮っていたという。
なんでも富士山の廻りの山を、泊まり込みで撮り歩いているという猛者である。
その前は谷川岳に登っていたというから凄い。
「早く山に登って、良い写真を撮ってください。」という励ましを貰って、私の登山が始まった。
登山道はトイレの左脇から、カヤトの原の踏み跡をたどって登っていく。
来るとき富士五湖有料道路に、-7度の表示が有った寒さである。
何よりも手の指がかじかんで、薄い革手袋では役に立たないが、厚い革手袋ではシャッターが押せない。
踏み跡は凍り付き、霜が降りたように一面に白くなっていた。
踏み跡は何本も有り、古い物は雨で流されて深い溝になっている。
どれが正規のルートなのか判らないので、滑らないような踏み跡を登る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/62/00c56cedbb15a519d0784875ad54b200.jpg)
振り返ると、抜けるような青空に富士山が聳えている。
幾度となく立ち止まり、富士山を撮った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/a7/56448cc8e84fe2cc562298e0b4b44af6.jpg)
カヤの原に光りも当たり始め、金色に輝きだした。
ひんぱんに「ドドーン」という腹に響く音がする。
何だろうと思ったら「自衛隊の砲撃の音」だと後で知った。
「バッバッバッ」と連続するのは、さしずめ「機関銃」なのだろうか。
平和な富士山と砲撃の音、何とも不釣り合いな取り合わせではないか。
この辺の人は、毎日あれを聞いてどう思っているのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/b2/4f7e8e8dabe32e82b7fa58268561d6d6.jpg)
山頂直前の凍った坂道
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/86/286592cb4917109853009bbf6d0405fa.jpg)
やがて「山中諏訪神社奥宮」と書かれた立派な祠の建つ山頂に着いた。
一帯は地面がむき出しの原で、凍り付いたガチガチの黒い土である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/2d/c9f2ad4f3d3f4f896963a4a2e15690cc.jpg)
その廻りはカヤトの原が続いている。
奥の三角点には「明神山」と書かれた標柱が有る。標高1291メートルである。
三国峠とパノラマ台に向かう方向表示版は有るが、高指山や切通峠に向かう表示がない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/1c/c621d320254c74356889141d6b253619.jpg)
ザックに三脚をくくりつけた年配の男性が来ていた。
三国峠から登って来たらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/50/86c3250131fcb5770d2b42aec92a5430.jpg)
これは自分の陰も写った失敗作だが、富士山の右側に南アルプスの山々が写っているので
載せて見ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/bd/26b85a6e7d7eea261079bf47b557d2da.jpg)
カヤを前景に入れて、カヤトの山らしい雰囲気をだして。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/cd/00728765f5c424d196b55de04b74597b.jpg)
200ミリの望遠で見ると、右の狭い斜面にジグザグの登山道も見て取れる。
あんな狭い所を登っているんだナー。
ここから北の高指山に向かうルートは、東海自然歩道の一部を兼ねている道で
神奈川と山梨の県境の尾根道が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/07/355f1f78d19767f5c4652895733dc399.jpg)
山頂から左の尾根に高指山(たかざすやま)に続く道がある。だがその案内板は無い。
山頂は神奈川県側の展望が無い、林が視界を遮っている。
山梨県側は、カヤトの原で抜群の展望である。
パノラマ台の緯度と経度をカーナビのGPS情報から得たものを掲載します。
N 35°24′34″
E 138°54′45″
ハンディGPSの登山口の緯度・経度は
N 35°24′45.51″
E 138°54′34.52″
駐車した場所より、奥で計っているので、秒数は違うが
あるいはハンディGPSの精度の方が高いかも知れない。
その三に続く。
日の出前の薄暗い道路で、不慣れな道です。
目指すはパノラマ台なのですが、確実な場所が判らなかったので、とりあえず平野の交差点まで
カーナビに案内させました。
パノラマ台は、730号線で三国峠に行く途中に有るらしい事は、調べて判っていたので
平野で左折するのです。が、それでとんでもないヘマをやらかしました。
平野は、変速の4差路なのです。
平野で左折したまでは良かったのですが、なんか感じが変です。
そのうち「道志みち」の案内が、ガーン!?
やっちまったぜ! 一つ手前を左折してしまったのです。
あわててUターンして平野へ、もちろん連続して左折の道が有る交差点です。
左に曲がってすぐに又 左です。まるでUターンなみの曲がりできついこと。(泣)
右前方に光りが当たり始めた雄大な富士山が見えます。
早くパノラマ台を見つけなければ、チャンスを逃してしまう。
きついカーブの曲がり角に、左にトイレの有る駐車スペースが有りました。
2台ほど車が駐まっています。
とりあえずそこに車を駐めて、富士山の写真を撮る事にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/69/837d747fe194a002efeafbadd37ebd55.jpg)
そこへもう一人の男性がやってきて「ここはパノラマ台ですか?」と聞いてきた。
「イヤー私も初めてなので、良くわからないのですが」と答えると「実は三国峠まで行って見たが
それらしい駐車場が無かったので、戻ってきたのです。」という。
「それじゃここがパノラマ台じゃないでしょうか。パノラマ台にはトイレが有ると聞いてますから。」
そんな話をしているところに、中年のご夫婦がやってきた。
挨拶をして「ここはパノラマ台でしょうか?」と尋ねると「そうですよ。」という。
どちらからと聞くと「ここ山中湖に住んでいるのです。ここからも見えますよ。」という。
「あなたはどちらから?」と聞くので、車のナンバーを指さして「ここからです。」と答えると
「ああ茨城からですか、どのくらいかかりました。」「2時間半かかりましたよ」
そんな話をしていると、先ほどの男性が戻ってきて「私は群馬から来た」という。
名前も知らない人達が、こんな風に話せるのも、旅の楽しみでもあり、情報源でも有る
三人でしばらく富士山談義をして楽しんだ。
ここがパノラマ台と判れば、後はここから「鉄砲木ノ頭(てっぽうぎのあたま)」を目指して登るだけである。
登山靴に履き替え、ザックに持ち物を詰めていると、奥に止まっていた車から年配の男性か降りてきた。
話を聞くと、昨日は杓子山に登って富士山の写真を撮っていたという。
なんでも富士山の廻りの山を、泊まり込みで撮り歩いているという猛者である。
その前は谷川岳に登っていたというから凄い。
「早く山に登って、良い写真を撮ってください。」という励ましを貰って、私の登山が始まった。
登山道はトイレの左脇から、カヤトの原の踏み跡をたどって登っていく。
来るとき富士五湖有料道路に、-7度の表示が有った寒さである。
何よりも手の指がかじかんで、薄い革手袋では役に立たないが、厚い革手袋ではシャッターが押せない。
踏み跡は凍り付き、霜が降りたように一面に白くなっていた。
踏み跡は何本も有り、古い物は雨で流されて深い溝になっている。
どれが正規のルートなのか判らないので、滑らないような踏み跡を登る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/62/00c56cedbb15a519d0784875ad54b200.jpg)
振り返ると、抜けるような青空に富士山が聳えている。
幾度となく立ち止まり、富士山を撮った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/a7/56448cc8e84fe2cc562298e0b4b44af6.jpg)
カヤの原に光りも当たり始め、金色に輝きだした。
ひんぱんに「ドドーン」という腹に響く音がする。
何だろうと思ったら「自衛隊の砲撃の音」だと後で知った。
「バッバッバッ」と連続するのは、さしずめ「機関銃」なのだろうか。
平和な富士山と砲撃の音、何とも不釣り合いな取り合わせではないか。
この辺の人は、毎日あれを聞いてどう思っているのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/b2/4f7e8e8dabe32e82b7fa58268561d6d6.jpg)
山頂直前の凍った坂道
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/86/286592cb4917109853009bbf6d0405fa.jpg)
やがて「山中諏訪神社奥宮」と書かれた立派な祠の建つ山頂に着いた。
一帯は地面がむき出しの原で、凍り付いたガチガチの黒い土である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/2d/c9f2ad4f3d3f4f896963a4a2e15690cc.jpg)
その廻りはカヤトの原が続いている。
奥の三角点には「明神山」と書かれた標柱が有る。標高1291メートルである。
三国峠とパノラマ台に向かう方向表示版は有るが、高指山や切通峠に向かう表示がない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/1c/c621d320254c74356889141d6b253619.jpg)
ザックに三脚をくくりつけた年配の男性が来ていた。
三国峠から登って来たらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/50/86c3250131fcb5770d2b42aec92a5430.jpg)
これは自分の陰も写った失敗作だが、富士山の右側に南アルプスの山々が写っているので
載せて見ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/bd/26b85a6e7d7eea261079bf47b557d2da.jpg)
カヤを前景に入れて、カヤトの山らしい雰囲気をだして。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/cd/00728765f5c424d196b55de04b74597b.jpg)
200ミリの望遠で見ると、右の狭い斜面にジグザグの登山道も見て取れる。
あんな狭い所を登っているんだナー。
ここから北の高指山に向かうルートは、東海自然歩道の一部を兼ねている道で
神奈川と山梨の県境の尾根道が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/07/355f1f78d19767f5c4652895733dc399.jpg)
山頂から左の尾根に高指山(たかざすやま)に続く道がある。だがその案内板は無い。
山頂は神奈川県側の展望が無い、林が視界を遮っている。
山梨県側は、カヤトの原で抜群の展望である。
パノラマ台の緯度と経度をカーナビのGPS情報から得たものを掲載します。
N 35°24′34″
E 138°54′45″
ハンディGPSの登山口の緯度・経度は
N 35°24′45.51″
E 138°54′34.52″
駐車した場所より、奥で計っているので、秒数は違うが
あるいはハンディGPSの精度の方が高いかも知れない。
その三に続く。