暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

寄り添う

2022年07月23日 | 古民家
 朝の様子は極彩色で始まり・・・何もかもが動き始める時間に、命の重さが加わって・・・
おひさまが声を掛けなけば・・・誰もがみんな寝ぼけまなこのまま、ユルユルと布団に戻ってしまいそうになって・・・
ビー玉のような露も・・・目隠しのような霧も・・・
ヒタリと湿った、草花や木々の寝起きを見られる大切な時間は・・・
夜と朝・・・夕と夜の奇跡の時間です・・・。

日の出と共に起きて仕事をする・・・太陽が落ちれば仕事を終える・
貴重な昼と夜の狭間には・・・物の怪がアタフタと潜んで、人の暮らしもずいぶん狭間が薄くなってしまい・・・
良く見ないと、誰が人で・・・誰が物の怪なのか、見分けづらい世の中になってしまいました・・・。

人が住めば繋がる住まいも・・・その人がいなければ朽ちるばかりで・・・
自然に寄り添う住まいは・・・静かに還って行くけれど・・・
工業製品ばかりの建屋は・・・いつまでも悲しく忘れられて行きます・・・。
住まなくなった古民家には・・・タヌキやハクビシン、ネズミに百足・・・
ここぞとばかりに寄り集まり・・・夜の宴が始まって・・・
人も物の怪も・・・虫や動物も、繰り返し集まれる住まいとの暮らし方があるような気がします。


コメント
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