暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

いちいち

2022年07月03日 | 古民家
 深い緑のトンネルの先に・・・見慣れた記憶が残されているのか・・・
時折見て来た景色が、今も待っていてくれるのだろうか・・・
この所・・・そんな心配をしながら、夢から覚める思いで帰省するのは・・・
心地よいとは言えないけれど・・・部外者のようになって久しい身分には・・・
たわごとのように、言葉はうろついている・・・。

世界遺産になる場所ともなれば・・・一度は訪れようと人が集まるのは仕方なく・・・
注目されて暮らしの糧となれば・・・言う事は無くても・・・
それ以上の重荷を背負う事にもなりかねなくて・・・どちらが幸せなのかが解らなくなる・・・。
ただそこで育まれた歴史だけで・・・この先も同じような暮らしは成り立たなくなっているのは・・・
日本だけでも無いけれど・・・小さな国の小さな町で、儚い村の文化は薄くなって行こうとしています・・・。

今では必要とされない、立派な梁の太い柱の住まいは・・・
素晴らしいと言われる以上に・・・人の手が必要で、いちいち手間を掛けないといけない代物・・・。
そこまでするなら、新しく別のモノを使うから・・・
当時は別のモノが無かったから・・・そこまで手を掛けないと、住まい造りには使えないから仕方なく使っていたけれど・・・
どこまでも手の掛かる代物は・・・それから先、見守るように暮らしを包んでくれます・・・。
変わらない景色には・・・先人の想いだけでは繋がれない、いちいち面倒な関り合いが大切なんだと思います。
コメント
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