暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ゆとり

2022年07月30日 | 古民家
 見上げるほどに遠い道のりに見えた坂道を・・・つらいとも思えない勢いで駆け上がり・・・
誰の場所か知りもしない・・・広い田んぼのあぜ道を走り回る・・・
行動範囲は自分の庭で・・・自分の知る世界がすべてだった子供の頭の中は・・・
情報に追い越されると・・・自分の世界なのか、想像に騙されているのか・・・
解らなくなってしまう・・・。

手紙や伝言・・・で受け渡される情報は、進む時間にゆとりがあって・・・
電話やメールで渡される情報に・・・人は追い付いていないのかも・・・。
亀みたいな歩みの中でも・・・再現出来ないと思えるほどの伝統文化は繋がって来て・・・
気の遠くなる時間の中で造られた・・・伝統の技もあって・・・
効率の中では生まれない・・・大切な暮らしもあるはずです・・・。

玄翁に鋸・・・手鉋、人の手で刻み組み上げられて来た古民家・・・
電動の工具も無ければ・・・多くの人の手を借りて、ゆとりがある訳でも無いのに、時間を掛けて組み上げて行く・・・
住い造りに、数年必要だったのは・・・森からの伐採、乾燥、刻みまでを・・・
自然の流れと・・・負荷の少ない流れと・・・当時のゆっくりとした技術の流れでしたが・・・
あくせく、せわしない世の中と・・・これからの暮らし向きは・・・
古民家のような造りが似合っているのかも知れません。



コメント
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