暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

普請

2022年07月10日 | 古民家
 もうすぐ実をつけそうで、キリキリ待ちぼうけていると・・・スッカラカンの姿に落ち込みもするのに・・・
廻りを騒がしくするのは、力強い雑草の姿ばかりで・・・
草花にも体力があるのと無いのと・・・楽をして頂きモノをする訳にもいかない事情が・・・
どんな世界にもあると思う・・・。

解体を待つ古民家は・・・組まれた時とは逆に解体され・・・
木組を丁寧に外され・・・次の行き先までの下準備がされて行きます・・・。
大きな力を受けていた欅の柱や梁は・・・肩の荷が下りたように自然の自由さでジタバタすると・・・
移築先が先送りになれば・・・厄介ごとがそれなりに増えて来る・・・。

新築を普請するよりも・・・古屋を造り直した時代・・・
色とりどりの手が動いて、地域みんなで移築の普請をする・・・。
仕事としてしまえば・・・どれほどの費用が必要なのかは果てしなく・・・
知らない者ばかりで・・・舵取りもいなければ、上手く行くものも台無しになってしまう・・・。
漆器や和紙・・・生糸に養蚕も、支え合う仕事の役割を廻りが請け負う・・・。
そんな普請の気持ちや・・・暮らしを守る時代のせいだとも言えない・・・
文化を繋ぐ意味と・・・生きて行く為の暮らしを守るだけの想いが、持てなくなったのかも知れない。

コメント
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