暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

雑木林

2022年07月22日 | 古民家
サクサクと手を伸ばす姿と・・・空に向かってどこまでも手を広げる力強さ・・・
けなげな姿は、無から有を生んで・・・少しの間、気にもとめなかった道を久しく横目で振り返ると・・・
有の雑木林は消え、有象無象の無が広がって・・・無機質な場所がまた作られて行く・・・。

何気なく集まり・・・何事があれば集まって、何も無くても寄り添って宴が始まる・・・
老いも若きも、良く知る人も知らない人達も・・・顔を見れば分かち合う暮らしと風の心地よさ・・・。
幼い頃からガタゴトと・・・目の前を通り過ぎるお節介な暮らしは・・・
疎ましく思う時が歩いてゆくけれど・・・歩かなくなった道の静かさに・・・
無くしてしまった寂しさを取り戻したいと思うはず・・・。

居場所が広がれば・・・楽しさも、物珍しさも手には出来るけれど・・・
積み上げて出来上がる、無造作な地域の暮らしは・・・繋がりや受け渡しの積み重ねで出来上がる時間で・・・
膨らんだ財布でも・・・大げさな町が広がっても、手に出来ず、生まれてもこないモノ・・・。
空き家の数が増えるほど・・・繋がりは減り続け、雑草の森が増えて行くと・・・
雑木林とは違う・・・子供の声も聞こえてこない町になってしまう・・・。
雑多な町や人が・・・雑木林のように広がれば、人の顔が見えて来るような気がします。





コメント
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