暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

無骨

2022年07月14日 | 古民家
 ガツンと切り替わるスイッチに・・・ガリゴリと廻るダイヤル・・・
照りのある真鍮の丸ノブは・・・懐かしく思えて、振る舞いが凛としていても・・・
力のコツがいるような歳になると、丸っこい姿は恨めしく・・・
猫でも開けられるレバーハンドルのやさしさを感じてしまう・・・。

汽車便に五右衛門風呂・・・無骨な暮らしがあちらこちらに転がり・・・
ユニバーサルデザインなどと言われる住まい造りや生活の変化に・・・
やさしさを感じると・・・人の造る手仕事がいつの間にか遠くに行ってしまう・・・。
土間に竈の古民家らしい暮らしも・・・負担ばかりが取り上げられるけれど・・・
単純な食の文化には・・・食材を生かす言葉が聞こえてきます・・・。

屋台が並ぶ外食の文化があれば・・・家庭の味が並ぶ文化もあって・・・
異文化が列をなして目の前を通れば・・・どうにも目を奪われてしまい・・・
家族も揃わなければ・・・食卓の灯りもむなしく映って・・・
工場から出て来た、出来合いの食がぞろぞろと・・・一人の食を潤している・・・。
道具は・・・素材や作業に合わせて自分で造って来た伝統の技術で・・・
家庭の料理にも・・・それぞれの役割があったけれど、お手軽な道具は技術や勘を無くしてしまい・・・
それぞれの過程を全部楽しむ・・・まわり道の暮らしは、裏技ばかりの暮らしになってしまったような気がします。

コメント
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