暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

受け渡し

2022年07月20日 | 古民家
 雑草はモリモリ育つけれど・・・森の木々は同じように育っているのだろうか・・・?
グリグリ一生懸命育っているだろうに、山の姿はそんなに変わらなくて・・・
毎年ピンクの桜並木を奏でてくれる場所や街路樹は・・・落ち葉の始末に悩んでいるのに・・・
森の中で愚痴の一つも聞こえてこないのは・・・自然の中で交わされる上手なやりとりがあるんだろう思います・・・。

落ち葉の下には・・・ダンゴムシに百足、クモやアリンコ・・・
目に見えない微生物達も、わんさか育って・・・堆肥のように姿を変えながら・・・
草花や木々のエサになり・・・小さな生き物の住処にもなります・・・。
捨てるモノが無いのは・・・自然の営みには当たり前のように繰り返されて来て・・・
いつの間にやら・・・使い捨ての世知辛い世の中になってしまったのは・・・
どうしようもない時間の流れに合わせられない・・・暮らし向きになってしまったから・・・。

次の世代に受け渡し育てて来た森の育みは・・・自分の代では見る事も無い、時代を造る仕事で・・・
職人の伝統の技も・・・未来に向けて受け渡す技だったものが・・・
大きな変化の流れで・・・必要とされない文化に変わり、受け継がれる意味を持たなくなっていしまいました・・・。
結果をすぐに求める世代には合わない手仕事・・・
十年単位で受け継ぐ・・・速さを競うことの無い技の受け渡しは・・・
森が入れ替わりながら世代を越えて行く・・・時間の流れに似ているような気がします。
コメント
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