暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

精一杯

2021年11月01日 | 古民家
 ひしゃげた形の石と・・・くすんだ木の棒・・・
ペシャンこに潰れた空き缶や・・・どこの誰かも解らないヘンな形の金属・・・
行き当たりばったりの遊びには事欠かない・・・遊びのアイテムは無限に転がり・・・
葉っぱや砂もそろえば・・・もう怖いものは無くて・・・
名前も知らない、その時出会った友達とは・・・今度いつ出会えるかは解らないけれど、精一杯遊んでいられる・・・。

伝統文化は修行の時間が長くて・・・独り立ちしても生活出来るかは本人次第と・・・運もあり・・・
廃れる職業で・・・若く一途な心持でも挫折が襲い掛かって来る、酷な職種です・・・。
給料もバイト代も出ない、師匠が生活出来ない事もある・・・そんなおかしな世界・・・
趣味や祭りごとだけで活躍してばかりでも無く・・・普段の生活に欠かせない、そんな文化に納まれば・・・
日常に無くてはならない民芸として・・・文化は残されて行きます・・・。

和帚が隠れてしまったのは・・・和室が減り、畳が失われて・・・
掃き出す縁側や、掃き出しの出入り口も見えなくなってしまったから・・・
電気掃除機を使う場所を奪うほど・・・和帚の逆襲は無さそうで・・・
朝晩開け閉てする窓の所作も・・・今では、部屋の換気で増えたものの・・・
はたきをかけて・・・箒をかけるのは・・・古い民話の世界なのかも・・・
手のひらに乗るだけの、ささいなモノで成り立つ、精一杯の暮らしが・・・
大切な日常になるんだと思います。



コメント
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