暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

迷子

2024年06月23日 | 古民家
 湯気の向こうに日が暮れて・・・懐かしい味を迎え入れ・・・
香る暮らしの音がフツフツと・・・待ちぼうけの後味はつらいけれど・・・
見上げて・・・待ち続ける姿を覆うより・・・
石ころ飛ばし、指折り数え・・・いつもの調子を伺う度に・・・
暮らしの姿は動き出す・・・。

飛ばした夢の続きを探してあくびをしても・・・
今も昔も戻るのは・・・造り話しか、うわさ話しに毛が生えて・・・
物語とは言えない現実に舞い戻り・・・
廻りがどれほど変わるのか・・・永遠に続いた世代を横目に・・・
行き止まりを押し付けられて迷子を装いながら・・・
人知れず生えた小さなしっぽの理由さえ・・・
夢の中で語っている・・・。

拾った落し物の行き先は・・・迷子に出会った手と手の中で結ばれて・・・
几帳面に襟を正して出会っても・・・知らないフリに気付かれては・・・
何度も同じ行き先を訪ねると・・・決まって出会える落し物は・・・
遠く離れた窓から漏れ出して・・・あても無く不愛想な目に映る・・・
薄くなり始めた暮らしの道しるべは・・・湯気の向こうで暮れて行く。

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