リーマンショック後の不況の中、新規雇用の創出源の一つとして農業が注目されています。農水省の役人と最近話をする機会があった後輩曰く、農水省氏は「不況になるといつもウチが注目されるんですよ」と述べたのだそうです。
サービス業、製造業共になかなか景気が良くならない中、慢性的な人手不足の状態にある農業が失業者の受け皿にならないか、と国が考えるのも無理がないように思われます。確かに歴史を振り返ると、かつて農業は多くの失業者を吸収する重要な役割を担ったことがありました。戦後間もない頃の日本は、都市が焼け野原になっている状況の中で、外地から多くの復員兵と引き揚げ者を受け入れざるを得ませんでしたが、これにより発生した膨大な数の失業者のうち相当数を一時的に吸収したのは農業です。しかしながら、戦後間もない頃と今とでは社会構造が変容しており、現在の多くの国民は農村との紐帯を失っているため、都会の失業者が大挙して農業での就業を目指すとは思えません。
とはいえ、農業に対して国民が抱いていたマイナスイメージが最近少なくなっていることは事実です。農業はダサいというイメージが本格的に変わり始めたのは、イケメンのアイドルたちが様々な農作業にチャレンジするテレビ番組ザ!鉄腕!DASH!!の放映が開始された頃からではないか、と個人的には考えています。彼らはアイドルとはいえ体育会系のイメージを有するメンバーもいるので、農作業を行う姿にさほど違和感は感じませんが、近頃では農業とのあまりのミスマッチぶりに驚いてしまうような芸能人の姿が報じられています。
(以下引用)
農業タレントといえば、15年前から秋田で米作りをしている俳優の永島敏行さんか、新潟で稲作に励むタレントの大桃美代子さんといった人が思い浮かぶ。ところがここへきて、若い世代にも農業芸能人が急増している。
≪米ドルでマイドル≫
現役女子高生の末永佳子(よしこ)さん(18)は、「米ドル」として売り出し中のアイドルだ。所属事務所によると、「ファンにとって自分だけのアイドルになってほしいとの思いを込め、米(まい)(my)ドルと名付けた」そうで、「米国のお金の米(べい)ドルではありません。間違えないでくださいね」と末永さんは屈託なく笑う。
5月10日。末永さんは千葉県香取市の水田で、地元の小学生ら30人と田植えに挑戦した。慣れない農作業に悪戦苦闘した。「翌日はすっかり腰を痛めてしまいました。でも日ごろ腰を曲げて草を刈る農家の方たちの苦労が身にしみて、食べ物を残すのはできないと思いました」と振り返る。
「農ドル」を名乗るアイドルもいる。モデルの田中冴花(さえか)さん(22)は埼玉県の兼業農家に生まれ、小さいころから農業に親しんできた。特技は大型の農機具「コンバイン」を運転することというから驚きだ。
(引用終わり)
出所:http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/090609/gam0906090816001-n1.htm
こちらが「米ドル」こと末永佳子さんです。
田植えをやると泥んこになるので、その格好は合理的であるかもしれませんが、虫に刺されたり蛭に血を吸われたりロクなことにはならないと思うのですが。。。
農業に対する国民の関心が高まることは大変喜ばしいことなのですが、さすがに「米ドル」のような芸「農」人は、農業に対する妙な先入観を人々に与えてしまいそうで、ちょっといかがなものかと感じてしまいます。
サービス業、製造業共になかなか景気が良くならない中、慢性的な人手不足の状態にある農業が失業者の受け皿にならないか、と国が考えるのも無理がないように思われます。確かに歴史を振り返ると、かつて農業は多くの失業者を吸収する重要な役割を担ったことがありました。戦後間もない頃の日本は、都市が焼け野原になっている状況の中で、外地から多くの復員兵と引き揚げ者を受け入れざるを得ませんでしたが、これにより発生した膨大な数の失業者のうち相当数を一時的に吸収したのは農業です。しかしながら、戦後間もない頃と今とでは社会構造が変容しており、現在の多くの国民は農村との紐帯を失っているため、都会の失業者が大挙して農業での就業を目指すとは思えません。
とはいえ、農業に対して国民が抱いていたマイナスイメージが最近少なくなっていることは事実です。農業はダサいというイメージが本格的に変わり始めたのは、イケメンのアイドルたちが様々な農作業にチャレンジするテレビ番組ザ!鉄腕!DASH!!の放映が開始された頃からではないか、と個人的には考えています。彼らはアイドルとはいえ体育会系のイメージを有するメンバーもいるので、農作業を行う姿にさほど違和感は感じませんが、近頃では農業とのあまりのミスマッチぶりに驚いてしまうような芸能人の姿が報じられています。
(以下引用)
農業タレントといえば、15年前から秋田で米作りをしている俳優の永島敏行さんか、新潟で稲作に励むタレントの大桃美代子さんといった人が思い浮かぶ。ところがここへきて、若い世代にも農業芸能人が急増している。
≪米ドルでマイドル≫
現役女子高生の末永佳子(よしこ)さん(18)は、「米ドル」として売り出し中のアイドルだ。所属事務所によると、「ファンにとって自分だけのアイドルになってほしいとの思いを込め、米(まい)(my)ドルと名付けた」そうで、「米国のお金の米(べい)ドルではありません。間違えないでくださいね」と末永さんは屈託なく笑う。
5月10日。末永さんは千葉県香取市の水田で、地元の小学生ら30人と田植えに挑戦した。慣れない農作業に悪戦苦闘した。「翌日はすっかり腰を痛めてしまいました。でも日ごろ腰を曲げて草を刈る農家の方たちの苦労が身にしみて、食べ物を残すのはできないと思いました」と振り返る。
「農ドル」を名乗るアイドルもいる。モデルの田中冴花(さえか)さん(22)は埼玉県の兼業農家に生まれ、小さいころから農業に親しんできた。特技は大型の農機具「コンバイン」を運転することというから驚きだ。
(引用終わり)
出所:http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/090609/gam0906090816001-n1.htm
こちらが「米ドル」こと末永佳子さんです。
田植えをやると泥んこになるので、その格好は合理的であるかもしれませんが、虫に刺されたり蛭に血を吸われたりロクなことにはならないと思うのですが。。。
農業に対する国民の関心が高まることは大変喜ばしいことなのですが、さすがに「米ドル」のような芸「農」人は、農業に対する妙な先入観を人々に与えてしまいそうで、ちょっといかがなものかと感じてしまいます。