歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

収穫祝いのお餅つき

2009-02-01 23:08:49 | Weblog
 近所の谷戸の田畑で毎週息子と一緒に農作業を手伝っています(あまり戦力になっていないのですが)。本日、この谷戸の田畑で昨年の収穫を祝う集まりがありました。
 子供たちと一緒に、谷戸の木を薪にして火をおこし、田んぼで収穫できた餅米を使って餅をつき、畑で取れた野菜入りのお味噌汁を作り、焚き火で焼き芋を作ったりマシュマロを炙ったりパンを焼いたり。。。差し入れで頂いた新潟の地酒が美味しかったなあ。
 お金はあまりかかっていませんが、首都圏ではこのような遊びはものすごく贅沢な遊びだと思います。

新井高子「タマシイ・ダンス」(未知谷)

2009-02-01 22:39:48 | 読書
 私の学生時代のゼミの先輩で詩人になった方がいます。この方の詩集が昨年、詩人の新人賞の1つである「小熊秀雄賞」を受賞し、これを昔の仲間たちで祝うパーティーが昨夜開かれたので行ってきました。私は学生時代に寺山修司の短歌や現代詩にかなり衝撃を受けて彼の著作を読みふけりましたが、最近は全く詩というものに縁がありません。このため「小熊秀雄賞」という賞がどれほどの意味を持つ賞なのか、そもそも小熊秀雄という方がどんな詩人なのか、私は全く知らなかったのですが、現代詩人にとってかなり大きな価値を持つ受賞であることをパーティーの席上で知りました(小熊秀雄賞についてはこちらを参照)。
 彼女の受賞作である「タマシイ・ダンス」を買って読み始めてみましたが、日本語を楽しく遊びながら日本神話に登場する芸能の女神アメノウズメを讃える、生命をテーマとした詩集であると私は解釈しました。私は彼女と同じ東洋史学科イスラム専攻のゼミで学んだのですが、彼女の詩の中にはモスクやラマダーン(イスラム教の断食)などイスラムに関するモチーフを取り上げ、反権力的な雰囲気を漂わせている作品もあり、先生や仲間と一緒に学び、飲んで騒いで語り合った(とても家族的な雰囲気で、思想的には反米色の強いゼミでした)ことが今でも彼女の詩作に強く影響を与えていることが伺えました。
 新進気鋭の詩人、新井高子さんが、これからの日本語を面白くかつ力強いものとしてくれるよう、ますます活躍されることを期待したいと思います。

関満博・西澤正樹編「モンゴル/市場経済下の企業改革」

2009-02-01 04:13:02 | 読書
 モンゴルについて調べています。先ほど関満博・西澤正樹編「モンゴル/市場経済下の企業改革」(新評論)を読みました。
 2週間で主要企業を40社もヒアリングして回るという精力的な現地調査をもとにモンゴル経済の現況と企業家たちの姿を鮮やかに描いており、とても勉強になります。ちなみにこのモンゴル調査の模様は関満博「現場主義の知的生産法」(ちくま新書)(本書はフィールドワークのノウハウを伝える名著です)でも描かれていますが、相当にハードなものであったようです。
 本書はモンゴルの政治経済や訪問先企業の問題点にはあまり触れておらず、必ずしもモンゴル経済のポテンシャル等を客観的に評価しているとは言いがたいのですが、日本ではほとんど知られていなかった民主化後のモンゴル企業の実情を初めて詳細に明らかにしたという価値は高く評価されるべきものです。モンゴル経済について学ぶ上では本書は必読であるものと思われます。