歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

秋田県二ツ井町の「恋文街道」

2009-02-22 23:53:23 | Weblog
 先週、経済産業省を訪れたら1階ロビーに「地域資源∞全国展開プロジェクト」という名称の展示コーナーがありました。どんなプロジェクトかというと、町や村の特産品や観光コースなどを地元の商工会が地域資源を活用して開発する、というもので、その成果の一部が写真パネルで展示されています。
 こうした「むらおこし」的な事業は昔からあちこちで行われており、正直言ってあまり新鮮味を感じないのですが、ちょっと気になったものもあります。その一つが秋田県二ツ井町商工会の「恋文街道」です。

 なぜこの町が恋文なのかというと、明治天皇が東北巡行の際に皇后の便りを受け、この地を「きみまち阪」と名付けたエピソードがあるからだそうです。恋愛がかなうといった言い伝えが伝わるスポットには若者を中心に多くの観光客が集まりますから、天皇の恋文という地域資源に目をつけるという着眼点はなかなか良いと思いました。

こちらが観光ガイドマップの表紙です。


 ただし、「恋」をテーマとした地域振興策は悪くないアイデアなのですが、観光ガイドマップで紹介している体験型観光の内容は今やすっかり廃れてしまった「手紙を書く」という行為にこだわっている点はどうかなと思いました。電子メールも手紙の範疇に含めてしまって「ここから携帯でメールを送信すれば想いがかなうかも」といった売り込み方もありかもしれません。

 などと考えながら二ツ井町について調べていたら、七蔵町「アンオフィシャル」ホームページというサイトを見つけてしまいました。これによると、なんでも二ツ井町は「NorthWind ~ノース・ウインド~」という恋愛アドベンチャーゲーム(いわゆるギャルゲーですね)のロケ地になっているのだそうです。こちらも観光資源として活用すれば経済波及効果が高まりそうですが、何しろ18禁のゲームなのでちょっとはそれは難しいか。。。