歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

ゼリー規制法案

2008-10-12 23:14:57 | ニュース・雑感
 形は国が決める? こんにゃくゼリー 自民、議員立法へ 消費者行政迷走(朝日新聞10月11日)

 米国発の金融危機によって世界経済がこれからどうなるのかという中、「こんにゃくゼリーの規制を強めよ」、「じゃあモチはなぜ規制しないんだ」、という論争を代議士の先生方が戦わせている光景はなんだかとてもシュールです。
 このゼリーをめぐる論争は「生産者重視から消費者の安全を重視する行政への転換の象徴」として位置づけられているそうです。しかし、事故を起こした「蒟蒻畑」は、パッケージにしっかり「お子様や高齢者の方はたべないでください」と注意書きがあります(こちら)。毎年正月に多くの高齢者が命を落とす原因となっているモチよりも、はるかにメーカーは消費者の安全を重視していると思います。行政が消費者の安全を重視するのは結構なのですが、目立つ注意書きを無視して子供に与えた遺族の自己責任は全く問われないというのは、どこかおかしいように感じます。

菅野 博之 (著), 唐沢 よしこ (著) 「漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる」

2008-10-12 10:56:11 | 読書
 菅野 博之 (著), 唐沢 よしこ (著) 「漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる」を読みました。
 思いがけずマンガ入りの広報資料を作る仕事をいただいたため、マンガの作り方というものをちょっと勉強してみようと思って読んでみたのですが、これは確かに勉強になりました。
 読者の視線をスムーズに動かし、わくわくさせながら次のページをめくらせるために、いかにプロの漫画家が知恵を絞っているかがわかりました。本書は素人の投稿作品をプロの漫画家が添削して指導するスタイルのテクニック解説書なのですが、いかにも素人の描いた稚拙な作品も、ちょっと登場人物の配置を変えたりコマ割を変えることによって見違えるように魅力的な作品に生まれ変わる様には驚かされます。
 筆者は「連なる絵には一枚絵とは違う考えドコがある」と述べていますが、私もこのたび小冊子とはいえマンガの原作を書くという立場になって初めてその難しさを感じています。今まで「あー面白かった」と読み終えていたマンガを、本書を読み終えた今となっては「この漫画家はどんな工夫を凝らしているのか」という別の視点から再読してみようかと思ってしまいました。