クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

在野の人

2023年01月20日 | 羽生城をめぐる戦乱の縮図
冨田先生は在野の人だった。
研究で生計を立てていたわけではなく、別に職業を持っていた。
仕事が生業ではなく、その人にしかできないことを指すとすれば、
羽生城研究は先生にとって間違いなく「仕事」だった。

そんなところに惹かれたのかもしれない。
義務や強制でもないのに、気付いたらそれをやっている。
利のためではなく、純粋な好奇心でそれに携わっている。
肩書とは無関係なところで積み重ね、歩いたところには確かな足跡が残っている。

偽りや誤魔化しはなく、積み重ねた時間の分だけ醸成されている。
追随を許さない。
先生が研究に燃やした命は、
いまなお燦然と輝いている。
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