クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

“だいじゅ?”と聞いても大丈夫? ―はにゅう萌え(129)―

2013年06月17日 | はにゅう萌え
実を言うと、“だいじゅ”の言葉は長い間標準語だと思っていた。

羽生に方言があると知ったのは、
中学2年生の頃だ。
当時通っていた塾の講師が、
「東京で“だいじゅ”と言ったら笑われたよ」という話をして、
羽生にも訛りがあると初めて知ったのだ。

“だいじゅ”は「大丈夫」の意味である。
「明日家に行っても“だいじゅ”なん?」
「だいじゅだよ。いつでも来やっせ」
というような会話は、羽生にいて日常茶飯事だった。

“だいじゅ”ではなく、“だいじ”の言葉を使うこともある。
「ゅ」が抜けただけで意味は全く同じであるものの、
聞き慣れないと難易度が上がるかもしれない。

ぼくは意図して“だいじゅ”の言葉を使っている。
メールでもあえてそのまま文字化するが、
目上の人に使うには抵抗がある。
やはり、ある程度距離が近くないと訛れないだろう。

“だいじゅ”の言葉を聞くと、
標準語より「大丈夫」な気がしてくる。
なんとなく頼もしい。
それは、幼少の頃から聞き慣れた言葉だからかもしれない。

逆に、聞き慣れない人にとっては、
不安をあおられるだろうか。
“だいじゅ”の響きに何の抵抗感もなくなったとき、
訛っている地域に溶け込むのはだいじゅかもしれない。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ライフさんへ (クニ)
2017-06-15 07:04:48
コメントありがとうございます。
返信が遅れてすみません。
風邪をこじらせていました。

「だいじゅ」とつい使ってしまいますよね。
僕はこれが標準語だと思ってました。
中には「だいじ」という人もいたり・・・
この方言は羽生特有というわけではなく、
北埼玉とやや広い視点で捉えた方がよさそうです。
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はじめまして (Unknown)
2017-06-07 23:33:16
↑名前忘れました。名前はライフです
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Unknown (Unknown)
2017-06-07 23:31:20
羽生にいた頃は当たり前のように使っていた言葉だったけど知らないうちに使わなくなっただいじゅという言葉を思い出してうろ覚えながら検索してこのブログにきました。やっぱりだいじゅという言葉があって安心しました。しかし羽生弁とは知らなかったです。
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たくどんさんへ (クニ)
2013-06-20 21:46:32
たくどんさん、こんばんは。

どれが方言なのか、わからなくなりますよね(笑)
古河でも似たような言葉を使うのですね。
羽生でも「だいじ?」と言ってました。
耳では聞き慣れているのですが、文字にするとかなり親近感がわきます。
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クニさんへ (たくどん)
2013-06-19 16:47:36
クニさん、こんにちは。

だいじゅは中学校までは使ってた覚えがあります。
高校に入ってからは、市外だったせいなのか、いつの間にか使わなくなりました。

むしろ最近は意図して使うようになりましたね。
ただ、相手が羽生の人間ではないのであまり通じませんが。。。。

追伸
古河の友達が言ってましたが、古河では「だいじ」って言ってたそうです。
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