クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

“清水卯三郎”の展示が開催されている?

2018年10月02日 | ふるさと人物部屋
埼玉県立歴史と民俗の博物館において、
人物展示「文明開化の先駆者 清水卯三郎」が開催されている。

常設展の近現代の一角に展示されたもの(第9室)。
埼玉県立文書館との共催で、
卯三郎の直筆の手紙や、主宰した「かなしんぶん」などが展示されている。

清水卯三郎とは何者なのか?
同館の紹介文には次のように記されている。

清水卯三郎は、羽生に生まれ、幕末維新期に貿易・出版・かな文字普及などに
  幅広く活躍した実業家です。

マルチに活躍したので、その肩書きが難しい。
商人、実業家、文化人と言えばいいだろうか。
渋沢栄一らとパリ万博へ行ったことでも知られる。

卯三郎は商人という立場でありながら、
文化面で日本の近代化に尽力したと言っていい。
渋沢栄一の知名度には遠く及ばないが、
その功績は特筆すべきものが多々ある。

今回、県博で取り上げられたのも、
卯三郎が重要視されているからだろう(と思いたい)。
2018年が、明治から150年にあたる記念年ということもあるかもしれない。

人物展示「文明開化の先駆者 清水卯三郎」は、
10月21日(日)までの開催。

ちなみに、清水卯三郎をモデルにした小説を書いたことがある。
タイトルは「追想の花火 ―清水卯三郎伝―」。
埼玉県教育委員会が発行する「文芸埼玉」97号に掲載されているので、
興味のある方は参考までにご笑覧ください
(http://www.saitama-bungakukan.org/?page_id=107)。
なお、人物史ではなく小説であることを予めご了承ください。

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