クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

高鳥天満宮のそばに佇む板倉の古墳は? ―稲荷神社古墳-

2018年09月30日 | 考古の部屋
肘曲池からほど近いところにある稲荷神社古墳(群馬県板倉町)。
稲荷神社が鎮座しているからその名が付いたのだろう。

昭和62年の調査によって円墳であることが確認されたという。
石室の床面に使用されていたのは、榛名山二ツ岳の安山岩(河原石)。

筑波山神社古墳や渕ノ上古墳などの谷田川沿いで使用されている。
稲荷神社古墳から北に歩けばすぐに谷田川にぶつかる。
ちなみに、河原石は板倉町文化財資料館で目にすることができる。

築造年代は6世紀後半頃と推定される稲荷神社古墳。
東に行けば高鳥天満宮が鎮座し、
南に行けば大塚山古墳がある。
住宅に囲まれているから見付けにくいかもしれない。

古墳も姿をだいぶ変えている。
標柱と文化財説明板が建っていなければ、古墳とは気付かないかもしれない。

墳丘に鎮座する稲荷神社は、
本堂は小さいが一の鳥居がやけに立派。
朱塗りされ、ひときわ存在感を際立たせている。

境内にいるとき車が一台通り過ぎた。
運転席に座っていたのは、しばらく会っていない知人に見えたのだが、
気のせいだろうか。



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